世界の多くの人々と同様、私たちも激化するウクライナでの戦争を、衝撃と悲しみ、怒りが入り交じる思いで見つめています。祖国への侵攻、愛する人々との離別、そして愛する土地からの避難を余儀なくされている方々に、心よりお見舞い申し上げます。各国政府がこの侵略行為への対応を検討する一方で、ビジネスに携わる私たちは、ウクライナでの戦争を単なる商業上の問題ではなく、道義上の責務として捉え、対応しなければなりません。
F5は、ウクライナの人々と、主権を有する民主国家としての権利を断固として支持します。私たちは、この思いを決意へと変え、行動に移しています。最初の攻撃以来、支援につながる対応策を模索し、事業のあらゆる側面を精査してきました。
従業員への支援
F5は世界各地に従業員を擁しており、従業員と契約社員の健康と幸福を最優先に考えています。今回の攻撃によりF5で最も大きな影響を受けているのは、身の安全に不安を抱えるウクライナの仲間たちです。F5は、一人ひとりの安否を確認し、安全と生活を支えるために、全員と直接かつ継続的に連絡を取ることに注力しています。その一環として、各地域の人事チームが、多くの場合は現地の専門家と連携し、本人とその家族に寄り添いながら、包括的な助言と支援を提供しています。また、国外にいるウクライナ人スタッフが大切な人のために時間を割く必要がある場合、最も重要なことに専念できるよう、希望に応じて休暇を取得できるようにしています。
このような危機の影響は、地域全体、さらには世界へと波及します。ウクライナ人やロシア人だけでなく、この地域に家族、友人、同僚がいる方々、そして影響が及び始めている周辺地域の方々も、その影響を受けていると認識しています。F5は、支援の意思を示す方法を求める世界各地の従業員の声も含め、変化する従業員のニーズに応じた支援を提供できるよう、この地域とその周辺で刻々と変化する状況を注視しています。
お客さま、サービス、事業運営の保護
グローバルなセキュリティ企業として、F5はお客さまやパートナーの皆さまから寄せられている大きな信頼を認識しています。事態が深刻化する前から準備を整え、すべての事業活動を保護し、政府の命令および経済制裁を完全に遵守するため、早期かつ徹底的に対応してきました。
F5はロシアにおけるすべての販売活動を停止し、カスタマーサポート案件を他の拠点で対応しています。また、ロシアからF5ネットワークへのアクセスを遮断し、同国内でのNGINXオープンソースプロジェクトへの貢献を停止しました。この取り組みは、世界各地の他の拠点で継続します。商用、オープンソースを問わず、ロシア国内にコードは一切置かれていません。F5は引き続き、NGINXの開発とコミュニティの拡大に尽力するとともに、ロシアで働く従業員のウェルビーイングを守ってまいります。
急速に変化する状況を踏まえ、F5は事態を注意深く監視し、すべてのシステムを継続的に評価しています。お客さまおよびパートナーの皆さまには、F5の製品、サービス、事業運営を引き続き最大限信頼していただけます。
保護と支援の強化
脅威が高まる中、さらなるガイダンスと保護を求めるお客さまからお問い合わせが寄せられています。この危機の影響を受けているお客さまをはじめとする皆さまに向けて、F5はセキュリティプロバイダーとしての専門知識を積極的に共有しています。これには、サービスの提供に加え、セキュリティ体制を可能な限り強化するための「補足ガイダンス」の提供も含まれます。現在攻撃を受けており、緊急の支援が必要なお客さまには、F5 Security Incident Response Team(SIRT)が24時間365日の緊急サービスを提供しています。連絡先は以下に記載しています。
F5コミュニティは、ウクライナの人々を支援するため、さまざまな形で力を結集しています。ポーランドをはじめとする影響を受けた地域では、F5の従業員が支援を必要とする難民に心を寄せ、自宅を避難先として提供しています。また、F5の従業員は自発的にクラウドソーシングプロジェクトを立ち上げ、食料支援プログラム、法的支援活動、オンラインリソースを構築する国連のプロジェクトなど、幅広い取り組みに専門知識や資金を提供し、毎週多くの時間を費やしています。
企業としてF5はInternational SOSと提携し、ウクライナおよびロシアにいる従業員、契約社員とその家族が、メンタルヘルスカウンセラーによる相談を無料で利用できるようにしています。F5の寄付キャンペーンでは、ウクライナの災害支援および人道支援活動に対する従業員の寄付と同額を会社が拠出しています。開始からわずか3週間余りで118,000米ドルを超える寄付が集まり、F5史上最大規模かつ最も活発な募金活動の1つとなりました。
F5は、人を第一に考える価値観を重視する企業です。祖国を守るウクライナの人々の勇気と情熱に心を動かされ、また、その大義に対して世界が示した連帯に勇気づけられています。ウクライナの人々と、自由で主権を有する国家としての同国の未来を最大限に支援できるよう、F5は今後も継続的に対応を検討していきます。これは、F5が大切にする価値観、そして相互につながる世界の一員として果たすべき責任に沿うものです。
François Locoh-Donou
F5 CEO
F5 SIRTによるセキュリティ脆弱性に関する緊急サポートは、(888) 882-7535までお電話ください。北米以外からは、800-11-275-435までお電話いただくか、オンラインでお問い合わせください。
著者について

François Locoh-Donouは、F5の会長、社長兼最高経営責任者(CEO)です。2017年4月に社長、CEO兼取締役としてF5に入社し、2026年3月に取締役会会長に就任しました。2017年4月のCEO就任以来、ネットワークハードウェアメーカーから、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境におけるアプリケーションデリバリとセキュリティを担う、ソフトウェアとSaaSを中心としたリーディングカンパニーへと、F5の事業変革を主導してきました。また、「より良いデジタル世界を実現する」というF5のパーパスを原動力に、高いパフォーマンスを発揮する人間中心の組織へと企業文化を変革するうえでも、重要な役割を果たしてきました。 F5入社以前は、通信業界向けにネットワークソリューションをグローバルに提供するCienaで最高執行責任者を務めたほか、製品、営業、マーケティングの各部門で経営幹部職を歴任しました。また、フランスの光電子企業Photoneticsでは、研究開発職を務めました。 トーゴとフランスで育ったLocoh-Donouは、フランスのÉcole Centrale de MarseilleおよびTélécom ParisTechで工学の学位を取得し、Stanford Graduate School of BusinessでMBAを取得しています。また、トーゴの農村部で主に女性を中心に数百人を雇用するカシューナッツ加工会社Cajou Espoirの共同創業者兼会長です。さらに、米国、英国、カナダで事業を展開し、銀行業界で広く知られるブランドの1つであるCapital Oneの取締役も務めています。
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