よりスムーズなデジタル体験を求める住民のニーズへの対応から、進化するサイバー攻撃の脅威の軽減まで、政府機関のIT部門で働く担当者は、日々多くの業務に追われています。しかし、より最新のテクノロジーを活用しながら取り組みを続けることで、住民の暮らしが向上するという成果も現れています。たとえば、ジョージア州運転免許サービス局のモバイルアプリでは、住民がスマートフォンから料金の支払いや路上試験の予約などを、便利かつ安全に行えます。
当然ともいえる新たな動きとして、デジタル行政サービスがサイバーセキュリティと並び、2024年の全米州政府CIO協会(NASCIO)による優先事項リストで最上位に挙げられています。この一致は、政府機関がインフラストラクチャを最新化するだけでなく、進化するサイバー脅威に対する防御も強化することが極めて重要であると示しています。
しかし、政府機関のITチームは、限られたリソースと人員不足に苦慮する一方で、導入が進む最新のデジタル行政サービスに伴う新たな課題にも直面しています。こうしたサービスは、ますます多くがマルチクラウド環境に展開されています。
パブリッククラウドプロバイダーはネイティブのネットワーク機能とセキュリティ機能を提供していますが、複数のクラウドを利用する際のスケーラビリティ要件に対応するための機能が不足していることも少なくありません。その結果、パフォーマンスが分断され、セキュリティポリシーに一貫性がなくなり、政府機関が攻撃を受けやすくなる可能性があります。
そこで登場するのが、セキュアマルチクラウドネットワーキングサービス(SMNS)です。この革新的なソリューションアプローチは、政府機関のIT部門によるマルチクラウド導入の課題への対応方法を大きく変えるものです。SMNSは、マルチクラウド環境のニーズに合わせた包括的なネットワーキング機能とセキュリティ機能を提供することで、政府サービスの完全性とレジリエンスを確保しながら、クラウドリソースを包括的に管理できるようにします。
マルチクラウドネットワーキングの課題を解明
Gartnerは最近のレポートで、「2025年までに、75%を超える政府機関が、ワークロードの半分以上をハイパースケールクラウドプロバイダー上で運用するようになる」と予測しています。この割合は州政府や地方自治体によって異なる可能性がありますが、クラウドの利用を拡大すると、複雑性の増大、可視性の低下、さらにはポートフォリオに対するきめ細かな制御の低下など、リスクが高まります。実際、10組織中9組織が、ツール、トラブルシューティング手順、APIの複雑さなど、マルチクラウドに関する課題を報告しています。
マルチクラウド管理に伴う複雑さの軽減を目指す州・地方自治体のテクノロジーリーダーにとって、SMNSは戦略的な選択肢となります。統合インターフェースを提供できるAPIファーストのインフラストラクチャソリューションなどを活用して管理をさらに簡素化することで、各機関はプラットフォームに依存しないソリューションにより、アプリケーションスタック全体をよりきめ細かく制御できます。また、自動化によるポリシーガバナンスと、障害修復の迅速化も可能になります。
マルチクラウド時代におけるセキュリティ強化の効率化が持つ重要性
前述のとおり、NASCIOの2024年優先事項リストでは、サイバーセキュリティとリスク管理が同率首位となっています。サイバーセキュリティとリスク管理は、この10年間、毎年NASCIOの優先事項トップ10で第1位に挙げられてきました。それには十分な理由があります。人員に余裕のない州政府や地方自治体のITチームにとって、複雑で多くの手作業を要するセキュリティソリューションは、現実的な選択肢ではありません。
SMNSを導入すると、エンドツーエンドのクラウドベースのアプローチにより、分散環境全体のセキュリティポリシーを一元管理できるため、セキュリティ運用が簡素化されます。たとえば、特定の誤検知などに対する除外設定を作成する際、中央コンソールから一貫して容易に展開できます。また、APIレピュテーションフィルターの一貫した使用を効率化できます。こうした例をはじめとする多くの同様の機能により、州政府および地方自治体はアプリケーションとAPIセキュリティに、よりきめ細かく注力できるようになり、IT部門は一貫性と俊敏性を高めながらマルチクラウドセキュリティの課題に対応できます。
あらゆる環境でアプリケーションを保護する鍵となる多層防御セキュリティアーキテクチャ
マルチクラウド戦略が一般化する中、防御を強化し、あらゆる環境で包括的かつ一貫した保護を確実に実現するには、多層型セキュリティアーキテクチャの導入が不可欠です。アプリケーションレイヤー7 DDoS対策、アイデンティティ管理、WebアプリケーションおよびAPI保護など、相互補完的な制御を備えた垂直型セキュリティアーキテクチャは、多層防御の重要な要素であり、現代の組織にとって必須要件となりつつあります。さらに、前述のとおり、多層型セキュリティアーキテクチャでは、すべてのIT環境とスタックに一貫したセキュリティポリシーを適用し、log4j2の脆弱性のような重大な脅威を適切に特定して修復できるようにすることが極めて重要です。
適切なSMNSを導入することで、州政府や行政機関のIT部門は、可視性の向上とセキュリティ運用の効率化を通じて、分散環境の複雑さにより確信を持って対処し、機密データ損失のリスクを軽減できます。また、SaaS形式で提供されるSMNSは、シンプルなユーザーエクスペリエンスと常に最新の状態に保たれるソリューションにより、ITチームの日常業務の遂行能力を大幅に高めることができます。
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