AIとアプリケーションサービスの役割

F5エコシステム | 2020年2月19日

お探しのドロイドはこれではありません。

人工知能とは何か説明してほしいと言われたら、何を思い浮かべますか?

おそらく真っ先に思い浮かぶのは、アーノルド・シュワルツェネッガー(『ターミネーター』)、ハーレイ・ジョエル・オスメント(『A.I.』)、ブレント・スパイナー(『スター・トレック』)といった、いかにも人間らしい顔でしょう。これに似た「機械学習」という言葉から一般に連想されるイメージには、たいてい顔はありません。しかし、『2001年宇宙の旅』のHAL 9000が放つ赤い光や、『エクス・マキナ』に描かれる終始冷徹なロボットの論理を思い浮かべるかもしれません。この複雑なテーマに対する一般的な理解は、その大部分をハリウッド映画やSF作品に負っています。

しかし、こうした空想は、実のところ、人間の脳が機能する仕組みに関する科学的思考を的確に表したものです。簡単に言えば、人工知能は「人間の知能の一部を模倣する方法をコンピューターに教えること」と定義できます。

そのインテリジェンスが何に重点を置くか、特にその目的と動作モードに着目することで、AIを3つの異なるタイプに分類できます。今後、AIとアプリケーションサービスがどのように連携していくかを理解するには、まず各タイプのAIについて検討する必要があります。

強いAI

映画のスクリーンに登場する、巨大で凶悪なサイボーグや、親しみやすく青白いアンドロイドは、自律型の汎用知能の例です。この知能には、学習し、その成果をさらなる自律的な行動につなげること以外に、特定の目的はありません。これらは人工知能の「強い」モデルであり、この種のAIはあくまでSFの世界にのみ存在するものです。現実には存在しません。

弱いAI

「強い」AIよりもシンプルで、特定の用途に特化したものが、人工知能の「弱い」モデルです。映画に登場するアンドロイドのように自律的に動作しますが、その目的は限定されています。限られた動作領域内で、単純な適応や学習が可能です。こうしたシステムは、設計時に組み込まれた処理には精通していますが、自力で新しいことを学ぶ能力はありません。私たちは日々、Siri、Alexa、Googleといった名前でこれらのシステムを利用しています。車の窓を閉めたり、前方の車と一定の車間距離を保ったりするよう指示できます。また、天気について尋ねれば答えてくれる可能性は高いものの、データ少佐のように人間関係について賢明な助言をしてくれることは期待できません。

支援型AI

3つ目は、最も一般的でありながら、必ずしもすぐには目に見えないタイプのAIです。特定の名称で呼ぶことはありませんが、この技術を搭載したシステムを私たちは日常的に利用しています。こうしたシステムは、人工知能の「拡張」モデルです。思考プロセスの効率を高め、より多くの情報に基づく判断を支援することで、専門的なタスクにおける人間の知能を補助します。ほぼ例外なく特定用途に高度に特化しており、たとえばX線画像の暗い部分を分析して重要な所見の可能性を技師に知らせたり、組立ラインから流れてくる製品をすばやく比較し、人間が反応するよりもはるかに早く品質上の問題を発見したりします。

支援型AIとアプリケーションサービス

支援型AIは、デジタルトランスフォーメーションの第3段階である「AI支援型ビジネス」の基盤です。このAIは、次世代のアプリケーションサービスから収集したテレメトリを活用し、テクノロジーに起因するビジネス課題を解決する手段を提供することで、ビジネスを強化します。たとえば、顧客のコンバージョン率低下につながるパフォーマンス上の問題を特定するといった単純なものから、デジタル化されたビジネスプロセスで問題に直面している正規の顧客を認識するといった高度なものまであります。いずれの場合も、データパス全体にわたる大規模なデータセットが必要です。こうした2種類の関係性を迅速に発見するには、AIを活用した高度な分析が不可欠です。

こうした将来の機能を実現するため、F5はコードから顧客までのデータパス全体にわたってアプリケーションサービスを拡充することに重点を置き、自らもデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいます。このビジョンに基づき、NGINXを買収し、さらに最近ではShape Securityも買収しました。両社は、アプリケーションデリバリの未来と、将来のデジタルビジネスを支えるAssistive AIの構築に不可欠な、独自のソリューションとアプリケーションサービスを提供しています。

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著者について

Joel Moses
Joel Moses戦略エンジニアリング担当バイスプレジデント | F5

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