JSON-LDでアプリケーションとAPIを生成AIに対応させる

F5エコシステム | 2025年1月22日

生成AIと新たに登場したAIエージェントにより、WebアプリケーションやAPIの構築方法は大きく変わりつつあります。検索エンジンの構築を支えたインデックス作成ボットと同様に、生成AIは、製品、サービス、所在地、営業時間、APIなどのインターネットコンテンツを読み取り、理解することに依存しています。そして、その変化はすでに始まっています。

  • 50%を超える消費者が現在、従来の検索エンジンよりも生成AIツールを利用して、おすすめ情報を得ています。(Statista)
  • チャットボットの利用が42%増加し、2024年の年末商戦におけるオンライン売上を押し上げました。(Reuters)
  • AIソースからのトラフィックは、2024年7月から9月にかけてオンライン小売業者向けで10倍に増加しました。(The Times)

言うまでもなく、生成AIはすでに皆さまの情報にアクセスできます。しかし、その情報を生成AIが取り込み、理解し、消費者に提示する方法を最適化したい方は、ぜひこの先をお読みください。

メタデータとAI最適化

生成AIがコンテンツを正確に取得して処理できるようにするには、メタデータの最適化が不可欠です。

  • メタデータ(OpenGraph、Schema.org):AIによるコンテンツの解釈を支援し、インデックス作成、共有、応答の精度を向上させます。
  • 構造化コンテンツ:<article>、<section>、<header>などのセマンティックタグやパンくずリストにより、コンテンツの階層と関係が明確になります。
  • JSON-LD:構造化データを明示的に定義し、製品価格や在庫状況などの重要な情報をAIツールから利用できるようにします。GoogleもJSON-LDを使用して、検索結果に視覚的に充実したスニペットを生成します。

JSON-LDとは

JavaScript Object Notation for Linked Data(JSON-LD)は、軽量な機械可読形式です。2014年にW3Cによって採用され、データ構造化の事実上の標準となっています。JSONをベースとしており、検索エンジン、AIツール、APIなどの機械が、エンティティ間の関係やコンテンツのコンテキストを理解しやすくします。

そのシンプルさから、JSON-LDは大手小売業者、検索エンジン、ソーシャルプラットフォームで広く採用されています。JSON-LDを追加することで、AIツールがお客さまのAPIやアプリケーションを最大限に活用できるようになり、見つけやすさと使いやすさが向上します。

JSON-LDを大規模に追加

数百ものアプリを管理する組織では(F5の調査によるとその大半が該当します)、各アプリを手作業で更新してJSON-LDを追加すると、コストと時間がかかる可能性があります。しかし、多くのアプリケーションでは、パンくずリストをナビゲーション要素として組み込むことや、セマンティックタグを使用することなど、類似したフレームワークや構造が活用されています。そのため、F5 BIG-IPやF5 NGINXなどのプログラマブルなアプリケーションデリバリーコントローラー(ADC)を使用すれば、JSON-LDをプログラムで追加できます。

プログラム可能なADCの図

プログラマブルADCは、変更前のレスポンスにすでに含まれているパンくずリストとセマンティックタグを抽出し、それらの要素をJSON-LD構造に整形してアプリケーションに挿入します。

JSON-LDを追加しても、人間がコンテンツを利用する際の体験は向上しないため、このアプローチをさらに調整し、AIや機械による利用を想定したレスポンスのみを変更することもできます。

プログラム可能なADCを使用すると、単一のルールを複数のアプリケーションやAPIに展開できるため、追加の開発コストをかけずにAIとのインタラクションを強化できます。

プログラマティックなアプローチでアプリケーションとAPIをモダナイズすることで、両方をAI対応にし、多大なコストや時間をかけることなく自動化を強化して、生成AIツールからより優れた成果を得られるようにします。

エンタープライズAIのデリバリとセキュリティをF5がどのようにリードしているか、ご確認ください。

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著者について

Lori Mac Vittie
Lori Mac Vittie特別技術者兼チーフエバンジェリスト | F5

Lori MacVittieは、F5のOffice of the CTOに所属するDistinguished Engineer兼Chief Evangelistであり、アプリケーションデリバリ、自動化戦略、インフラストラクチャに関する深い専門知識を有しています。AIエージェントのガードレール策定、脆弱なマルチクラウドアーキテクチャの分析、スケーラブルなシステムの限界の検証など、複雑な事柄を明快にすることで知られています。アプリケーション開発、ITアーキテクチャ、ネットワークおよびシステム運用の分野で、30年以上にわたる業界経験を有しています。F5入社前は、受賞歴のあるテクノロジー編集者として活躍していました。 MacVittieはコンピューターサイエンスの修士号を取得しており、セキュリティ、クラウド、エンタープライズアーキテクチャにわたる分野で多数の著作を発表しています。また、テーブルトークゲームとビデオゲームをこよなく愛し、チーズについては遠慮なく強いこだわりを語ります。

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