Azure戦略はまだ検討中ですか?F5が支援できる4つの方法

F5エコシステム | 2019年10月29日

大多数の人にとって、パブリッククラウドコンピューティングの魅力は、いつでも望むことをほぼ自由に実行できる点にあります(もちろん、常識の範囲内で)。この自由度があるからこそ、クラウドジャーニーはそれぞれに異なり、複雑になりがちです。目標や戦略、乗り越えるべき課題も大きく異なります。クラウドへの第一歩を踏み出したばかりの企業がある一方で、マルチクラウドアーキテクチャへの拡張や、自動化とクラウドネイティブサービスを活用するための既存クラウドアプリケーションのモダナイゼーションを積極的に進めている企業もあります。こうした点を踏まえ、クラウドジャーニーのどの段階においても、F5がお客さまとアプリケーションをどのように支援できるかをご紹介します。

1)アプリケーションをAzureへ移行

「移行」という言葉を耳にするだけで、企業のデータセンターアプリケーションの日常運用を担う担当者は不安を覚えることが少なくありません。多くの場合、何年も手を加えずに運用してきたアプリケーションを移設してクラウド上で再プラットフォーム化し、それを支えるネットワークインフラストラクチャを再構成すると同時に、使い慣れないアプリケーションサービスを導入する作業は、決して容易ではありません。

しかし、そのアプリケーションを支えるネットワークの一部、つまりアプリケーションサービスも一緒に移行すれば、セキュリティとパフォーマンスの一貫性を確保できるため、この困難な移行を円滑に進められます(子どもが幼稚園に初めて登園する日のつらさを、鼻水まみれでもお気に入りの毛布を持たせて和らげるようなものです)。F5を利用すれば、アプリケーションの移行先がMicrosoft Azureでもその他のクラウド環境でも、使い慣れた同じサービス、ポリシー、iRulesを再利用できるため、クラウドの学習負担を軽減し、移行プロセスを加速できます。

アプリ移行時にポリシーの一貫性を維持することの重要性について、詳しくはこちらをご覧ください。

2)Azure上のアプリのモダナイズ

アプリの移行とモダナイゼーションは、まったく別物です(英国風の比喩はご容赦ください)。モダナイゼーションでは通常、クラウドの特性をより生かし、その機能を最大限に活用できるよう、アプリのアーキテクチャを再設計します。たとえば、レガシーアプリケーションをKubernetesクラスター内で実行できるように変革する、CI/CDパイプラインとの統合によってプロセスを自動化する、オートスケーリング機能を実装して運用コストを最適化する、といった方法があります。どのような方法でモダナイゼーションを進める場合でも、F5のアプリケーションサービスのポートフォリオは、その取り組みを促進し、その後もアプリのセキュリティとパフォーマンスの維持を支援します。F5がモダナイゼーションの効率化を支援する方法の一部をご紹介します。

3)Azureアプリの保護

MicrosoftはAzureを支えるインフラストラクチャとネットワークの保護に優れていますが、こうしたセキュリティ防御は、お客さまのアプリケーションやデータを保護するものではありません。アプリケーションの保護は、すべてお客さま自身の責任です。しかも、アプリケーションのエントリーポイントが増え、細菌のように増殖し、開発者によってかつてない速さでデプロイされるなか(セキュリティがまったく考慮されない場合もあります)、この責任を果たすことは日々難しくなっています。そのため、すべてのアプリケーションに適切なセキュリティ制御を実装してリリースすることは、ほぼ不可能になっています。

F5と連携することで、Azure上で稼働するすべてのアプリケーションに加え、マルチクラウドアーキテクチャの他のコンポーネントで運用するアプリケーションも一貫して保護するための、戦略的なセキュリティ投資が可能になります。インジェクション攻撃、自動化されたボットネット、リソースを機能不全に陥らせるサービス拒否攻撃など、サイバー攻撃の形態を問わず、F5が攻撃を検知、ブロックし、ログに記録します。また、クラウドアーキテクチャの中核にセキュリティ制御を一元化することで、開発者がスピードと俊敏性を追求するあまりセキュリティ手順を回避することを抑止し、エッジでのセキュアなイノベーションを実現できます。

F5のWeb App & API Protectionについて詳しくご覧ください。

4)Azure(およびハイブリッド)アプリへのセキュアなアクセス

現在、一般的な企業では、事業運営を支えるために500~1,000個のアプリを利用していると推定されています。その多くは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、コロケーション施設、プライベートデータセンターにまたがる何らかのハイブリッドアーキテクチャに分散しています。これらのアプリへのアクセスを提供すること自体が容易ではないうえ、ユーザーが多種多様な場所やデバイスからアクセスする必要があるため、さらに複雑になります。また、一部の古いレガシーアプリは最新の認証・認可プロセスに対応していない場合があり、企業のアプリポートフォリオ全体で一貫したアクセスエクスペリエンスを実現することは、ますます困難になっています。

MicrosoftとF5の連携により、この課題を解決できます。Microsoftの包括的なクラウドベースのIDプラットフォームであるAzure Active Directoryと、F5の信頼性の高いアプリケーションアクセスソリューションであるAccess Policy Manager(APM)を導入することで、組織はユーザーID、認証、認可を連携し、SAMLやOAuthなどの最新の認証標準に対応している場合も対応していない場合もあるクラウドベース(IaaS)、SaaS、オンプレミス(レガシー)の各アプリケーション間にあるIDのギャップを埋めることができます。また、これらのアプリケーションは、シングルサインオン(SSO)や多要素認証(MFA)に対応していない可能性もあります。アプリケーションの配置場所や、最新の認証標準および方式への対応状況にかかわらず、この共同ソリューションにより、ユーザーは1回のログインで、アクセス権を持つすべてのアプリケーションにどこからでも安全にアクセスできます。

このF5とMicrosoftのソリューションについて詳しくは、F5のJohn Morgan(セキュリティ事業部担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー)が執筆したこちらの記事をご覧ください。また、Igniteに参加される方は、この共同ソリューションに関するMicrosoftとF5のブレイクアウトセッション「Azure Active Directoryでハイブリッド環境をモダナイズ」(BRK3108、木曜日午前9:00(米国東部時間))にもぜひご参加ください。

最後に、上記の内容にご興味をお持ちになり、来週のMicrosoft Igniteに参加される予定でしたら、ぜひF5ブース(#1231)にお立ち寄りください。私と頼もしい同僚一同が、皆さまとさらに詳しくお話しできることを楽しみにお待ちしています。

共有
タグ: 2019

著者について

Tom Atkins
Tom Atkinsプリンシパルプロダクトマーケティングマネージャー | F5

Tom Atkinsのその他のブログ記事

関連するブログ記事

F5 Application Study Tool:OpenTelemetryによるF5 BIG-IP環境の監視
F5エコシステム | 2025/04/15

F5 Application Study Tool:OpenTelemetryによるF5 BIG-IP環境の監視

F5の新しいオープンソースツールは、BIG-IP環境を詳細に可視化し、データを追跡するとともに、強力でカスタマイズ可能なインサイトを得るための基盤を提供します。

F5 BIG-IPでAI防御を実現
F5エコシステム | 2024/11/13

F5 BIG-IPでAI防御を実現

F5 BIG-IP Advanced WAF、BIG-IP APM、BIG-IP SSL Orchestratorが、生成AIアプリ向けに包括的なセキュリティソリューションを提供する仕組みをご覧ください。

F5 Advanced WAFによるGraphQL APIの保護
F5エコシステム | 2021/08/31

F5 Advanced WAFによるGraphQL APIの保護

ここ数年、多くの組織がデジタルトランスフォーメーションを進めており、COVID-19のパンデミックによってその動きは加速しています。

アプリケーションサービスの現状 通信業界版:リーダーとしての台頭
F5エコシステム | 2019/02/19

アプリケーションサービスの現状 通信業界版:リーダーとしての台頭

通信ネットワークが進化し、さまざまな業界の幅広いユースケースに対応するなか、通信業界の回答者がテクノロジーリーダーとしての存在感を高めていることがわかります。

デジタルトランスフォーメーションは、単なるペーパーレス化ではない
F5エコシステム | 2017/07/10

デジタルトランスフォーメーションは、単なるペーパーレス化ではない

デジタルトランスフォーメーションは、単なるペーパーレス化ではありません。真のモダナイゼーションにアプリケーションアーキテクチャとセキュリティの再構築が必要な理由を、F5ブログでご覧ください。

やめましょう。もう本当にやめましょう。HTTPSはHTTPより高速ではありません。
F5エコシステム | 2016/09/19

やめましょう。もう本当にやめましょう。HTTPSはHTTPより高速ではありません。

もうやめましょう。HTTPSはHTTPより高速ではありません。プロトコルのパフォーマンスに関する微妙な違いと、暗号化トラフィックを適切に最適化する方法については、F5ブログをご覧ください。