F5の旗艦カンファレンス「AppWorld」で注目すべき4つのポイント

F5 ADSP | 2026年3月13日

今年のAppWorldカンファレンスのテーマは「今、この瞬間に応える」でした。急速な技術革新が進む今、過去1年間でテクノロジーを取り巻く状況は、AIと、複雑さを増すハイブリッドマルチクラウド環境全体でアプリケーションデリバリとセキュリティを管理するという課題に、ますます大きく左右されるようになっています。

企業でのAI導入が加速するなか、イノベーションを停滞させることなくAIのデータとモデルを保護する必要性は、多くの組織にとってますます大きな課題となっています。この課題への対応を支援するため、F5は、AIセキュリティのギャップを解消し、多様な環境にわたるデリバリと可視性を簡素化するよう設計された複数の新技術と機能強化を発表しました。また、F5のリーダーは、進化するサイバー脅威と変化する攻撃手法について解説し、インシデントが発生するたびに事後対応するのではなく、犯罪者の先手を打てるようF5がお客さまをどのように支援しているかを紹介しました。

AppWorldでは運用レジリエンスが重要なテーマとなり、講演者は、基盤となる物理、デジタル、クラウドの各インフラストラクチャにかかわらず、アプリケーションの可用性を最大限に高め、迅速な復旧を実現できるようシステムを設計する必要性について説明しました。

F5は、世界有数のテクノロジー企業との協業によって築かれた強固なパートナーエコシステムにも敬意を表しました。さらに、Red Hatとの2つの共同ソリューションを発表するとともに、導入および統合サービスを通じて、急速に進化する今日のテクノロジー環境でお客さまが競争優位性を獲得し、維持できるよう支援するチャネルパートナーを称えました。

AppWorldは、AI時代とハイブリッドマルチクラウドの複雑さに対応し、組織が成長するための基盤を築きます。ご覧になれなかった方のために、F5を代表する顧客・パートナー向けイベントの4つのハイライトをご紹介します。

1. AIを活用する世界で安全に運用するために必要なセキュリティを強化

AIの導入が急速に拡大する中、AIモデルとシステムのセキュリティ確保がますます重要になっています。セキュリティチームによるAIアプリケーションの脆弱性特定は進展している一方、手作業や分断されたプロセスが制約となり、その結果を連携された適用可能な制御へと反映する取り組みは遅れがちです。F5 AI Remediateは、AI脅威の発見と緩和のギャップを解消します。検出結果を適用可能なAIセキュリティポリシーに変換することで、組織が弱点の特定にとどまらず、測定可能なAIリスクの低減へと進めるよう支援します。

F5は、近日リリース予定のF5 BIG-IPソフトウェアv21.1も先行公開しました。このリリースには、F5 BIG-IP TMOSソフトウェアのモダナイゼーションが含まれます。今後のリリースでは、AIワークロードを保護する新機能、耐量子暗号(PQC)への対応強化、最新のプロトコルとAPIに対する高度な保護機能が導入される予定です。

さらにF5は、2008年に初めて導入されたF5 BIG-IP Access Policy ManagerをF5 BIG-IP Zero Trust Accessに名称変更することを発表しました。名称変更後も、既存のBIG-IP APMのユースケースを引き続きサポートし、今後数か月にわたり、注目の新機能やイノベーションを導入する予定です。

2. 量子時代に対応できる暗号化への実践的な道筋をお客さまに提供します。

F5は、2つのハイブリッドPQC暗号スイートのサポートを追加しました。これは最新のF5 BIG-IPリリースに搭載されており、システムの再設計や中断を必要とせずに、組織がアプリとネットワークトラフィックの両方を保護できるよう支援します。F5のNIST承認済みPQC暗号スイートは、実績のある従来の暗号技術と新しい耐量子アルゴリズムを組み合わせ、現在の脅威と将来の量子技術を利用した脅威の両方に対するセキュリティを提供するため、ハイブリッドと呼ばれます。

3. 部門横断チームに必要な可視性を提供しています。

ハイブリッドマルチクラウド環境に特有の可視性のギャップに対処するため、F5はF5 Insight for ADSPを発表しました。これは、重要なテレメトリの確認やデータの照会を可能にし、リソース割り当ての最適化、運用コストの削減、成果の向上に向けて取るべきアクションを明確に推奨する、統合可視化ソリューションです。現在、一般提供されているF5 Insightは、実用的なインテリジェンスの活用を支援します。アプリケーションの健全性、セキュリティ態勢、基盤インフラストラクチャの状態に関する情報を、単一の統合ビューで確認できます。

APIディスカバリは、効果的なAPIセキュリティ戦略を構築するための基盤となる第一歩です。しかし、組織のデジタルエコシステムに存在するすべてのAPIを検出し、マッピングしてカタログ化することは容易ではなく、多くの場合、パフォーマンス、セキュリティ、信頼性との間でトレードオフが生じます。F5 ADSPの強化を継続する中で、プラットフォームのAPIディスカバリ機能を拡張しました。これにより、F5 BIG-IP、マルチプロキシおよびゲートウェイアーキテクチャ、エアギャップ環境に特化したAPIディスカバリオプションを提供します。

4. パートナーシップは、F5の成功を支える重要な要素です。

F5は活発なパートナーエコシステムを構築しており、主要なテクノロジーパートナーとの緊密な連携によって、複数の環境やプラットフォームにわたりF5の機能を拡張しています。Red HatとF5は、共同開発した2つの新技術を発表しました。これらの技術は、組織によるセキュアなエンタープライズレベルのAI導入を加速できるよう支援します。Red Hat OpenShift Operatorは、検証済みの統合機能であり、Red Hat OpenShift AI環境内でF5のAIセキュリティツールの導入とライフサイクル管理を簡素化します。Red HatとF5が共同開発したAIクイックスタートは、ラボ形式の環境で提供される仮想AI導入ブループリントです。これにより、F5のユースケースをシミュレーションし、AIデータファクトリーの導入に両社がもたらす価値をより深く理解できます。

F5のチャネルパートナーは、お客さまの成長を支える専門知識を提供します。AIとハイブリッドマルチクラウドの導入が進む時代に、カスタマイズされた導入・統合サービスを通じて、さまざまな市場や業界におけるイノベーションの推進とビジネス課題の解決を支援します。F5とチャネルパートナーは連携し、堅牢なAI搭載アプリケーションの開発と導入、レガシーインフラストラクチャのモダナイゼーション、複雑な環境におけるセキュリティ態勢の強化に必要なテクノロジーとノウハウを提供します。

今後数か月にわたり、AppWorldを世界各地の都市で開催します。次回は、4月8日~10日にワシントンD.C.で開催されるAppWorld Public Sector Symposiumです。皆さまのご参加をお待ちしています。AppWorldイベントの全一覧はこちらからご覧いただけます。

また、F5 Application Delivery and Security Platform (ADSP)のWebページもぜひご覧ください。

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著者について

John Maddison
John Maddison最高マーケティング責任者 | F5

John Maddisonは、F5の最高マーケティング責任者です。サイバーセキュリティ、クラウド、通信の分野で、製品チームおよびコーポレートマーケティング部門を率いてきた30年以上の経験があります。F5入社前はFortinetに12年間在籍し、直近では最高マーケティング責任者兼製品戦略担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めました。それ以前には、Trend Micro、Vina Communications、Octel Communicationsで要職を歴任しました。 英国デヴォン州のPlymouth Universityで工学の理学士号(B.S.)を取得しています。

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