3社の企業がAI搭載WAFで仮想パッチ適用とランタイムセキュリティを強化した方法

F5 ADSP | 2026年9月21日

今日のポストMythosの世界では、脆弱性の開示から悪用までの平均時間は現在、マイナス7日と推定されています。脆弱性の発見が迅速化し、悪用が自動化されたことで、攻撃者は担当チームがパッチを適用する前に脅威を攻撃手段として利用するため、多くの場合、修復を開始する前からリスクにさらされます。恒久的な修正方法は依然としてパッチ適用のみですが、本番環境での修正には時間がかかります。そのため、修正までの間のリスクを軽減する目的で、仮想パッチを利用する組織が増えています。

大規模な環境では、運用を中断することなく、データパス上でエクスプロイトの試行を検知してブロックするランタイム防御が必要です。つまり、保護はパフォーマンスや可用性と切り離せません。トラフィックやインタラクションが発生する場所で適用する必要があります。ここでは、3つの組織がAI搭載WAFをF5 Application Delivery and Security Platform (ADSP)で活用し、検知精度を高め、誤検知を減らし、本番環境で確信を持ってポリシーを適用した方法をご紹介します。

大手金融機関が脅威検知と仮想パッチ適用を迅速化

大手金融機関は、脅威の状況が従来のセキュリティプロセスでは対応しきれない速さで変化していることを認識しました。

同組織では成熟した脆弱性管理を実践していましたが、セキュリティ責任者の間では、AIを利用した攻撃や新たに出現するゼロデイ脅威への懸念が高まっていました。

こうした課題に対処するため、同機関はセキュリティアーキテクチャの戦略的コンポーネントとして、F5 ADSPの一部である「F5 WAF for Distributed Cloud」を活用しました。

この導入により、脅威検知の自動化と仮想パッチ適用の迅速化が促進されました。お客さまによると、F5のAI搭載WAFは、新たなシグネチャを必要とせずにゼロデイ攻撃を能動的に特定してブロックし、セキュリティチームが脅威の監視から保護の適用へ、より迅速に移行できるようになりました。また、本番トラフィック全体で有効性が20%向上したと報告しています。

エクスプロイトの試行を早期に特定してブロックできるよう支援することで、既存のセキュリティおよび運用プロセスを維持しながら、リスクにさらされる範囲を縮小できました。

欧州のエンジニアリング企業がブロッキングモードの導入率100%を達成

欧州の大手エンジニアリング・建設会社は、高度にカスタマイズされたサードパーティ製コードベース上で稼働する、重要なエンタープライズリソースプランニング(ERP)アプリケーションの保護に課題を抱えていました。

このアプリケーション特有のトラフィックパターンは、従来のセキュリティツールによってたびたび誤って判定され、大量の誤検知が発生していました。そのため、適用ルールに基づく判定によって正当な業務活動が中断される可能性が懸念されていました。このリスクから、同社はブロッキングモードを全面的に有効化することに慎重でした。

検知精度を向上させるため、同社はF5のAI搭載WAFを導入しました。これにより、アプリケーションの挙動をより的確に把握し、正規のトラフィックと悪意のあるアクティビティを識別できるようになりました。

従来のセキュリティ制御ではブロックされていたリクエストが正規のトラフィックとして正しく識別され、誤検知が90%以上減少しました。セキュリティチームは継続的なログ分析を通じて結果を検証し、プラットフォームによる判定への信頼を徐々に深めました。

最終的に、同社は保護対象アプリケーション全体でブロッキングモードへの移行率100%を達成し、ビジネスクリティカルなシステムに対する保護を、より確信を持って適用できるようになりました。

あるヘルスケアテクノロジー企業がWAFの誤検知を50%以上削減

ある全国規模のヘルスケアテクノロジー企業は、別の課題に直面していました。同社のセキュリティチームは、既存のWAFが生成する大量の誤検知に悩まされていました。

臨床現場で入力される自由記述テキストによってSQLインジェクション対策が頻繁に作動し、住所の略記など日常的な入力でもコマンドインジェクションのアラートが発生していました。やがてセキュリティチームは、運用への支障を軽減するためにシグネチャのカテゴリ全体を無効化せざるを得なくなり、可視性と保護に空白が生じました。

同社はF5 WAF for Distributed Cloudを導入しました。このソリューションは、複数のシグナルを相関分析してから適用措置を講じ、確度の高い検知に限ってブロックを実行します。

大きな成果が得られました。同組織は誤検知を50%以上削減し、4か月間にわたり修正対応が必要な誤検知インシデントは発生しなかったと報告しています。また、ポリシー調整の必要性を6分の1に削減しました。

これらの改善により、もともと少人数で運営していたセキュリティチームは、アプリケーションを強固に保護しながら、アラートやポリシー例外の管理に費やす時間を削減できました。

ランタイム防御は、最新のアプリケーションセキュリティに不可欠な要件になりつつあります

ここで取り上げた組織は、拡大を続ける今日の脅威環境にそれぞれ異なる方向から対応していましたが、脅威の発生時に確信を持って行動するためには、正確で適用可能なランタイム保護が重要であると認識していました。エクスプロイトまでの時間が短縮し、アーキテクチャの分散化とAI活用が進む中、デリバリとセキュリティを別々の優先事項として扱うことは、もはやできません。アプリケーション、API、ユーザー、AIを活用したインタラクションが交わる場所で、両者を統合する必要があります。F5はまさにそのために設計されており、あらゆるアプリケーションとAPIを、実行場所を問わずデリバリし、保護します。

F5の最新のAI搭載WAFイノベーションと仮想パッチ機能について詳しくは、 F5 WAF for Distributed Cloudの製品ページと仮想パッチのユースケースページをご覧ください。

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著者について

Debrup Ghosh
Debrup Ghoshプリンシパルプロダクトマネージャー | F5

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Bethany Ayeシニアプロダクトマーケティングマネージャー | F5

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