ハイブリッド環境やマルチクラウド環境が広く普及した現在、セキュリティにはゼロトラストが不可欠です。クラウド環境とエッジ環境の導入に伴い、従来の企業ネットワーク境界はもはや通用せず、最新のゼロトラストセキュリティ対策が求められています。
ゼロトラストの概要
境界のないセキュリティという考え方は1990年代半ばにまでさかのぼりますが、現代のゼロトラストの概念は、Forrester ResearchのアナリストであるJohn Kindervag氏が2010年に提唱したものに端を発します。ゼロトラストは特定のテクノロジーを指すように聞こえることもありますが、米国国立標準技術研究所(NIST)は、「静的なネットワークベースの境界から、ユーザー、資産、リソースを重視する防御へと移行する、進化し続ける一連のサイバーセキュリティパラダイム」と定義しています。1
There’s no single right way to implement ゼロトラストの実装に唯一の正解はなく、これはメリットにもデメリットにもなります。組織に適した方法で柔軟に適用できる一方、必要な対策を網羅するには、綿密な計画と多くのツールが必要になる場合もあります。具体的な内容は異なる場合がありますが、ゼロトラストアーキテクチャでは、次の主要な原則を考慮する必要があります。
- すべてのユーザー、マシン、デバイスを継続的に検証し、認証する。
- 必要なタスクの実行に最低限必要な権限のみを付与します。
- 分離とアクセス制御にマイクロセグメンテーションを使用します。
- セキュリティイベントとデータを継続的に収集、分析し、相互に関連付けます。
- 自動化とオーケストレーションを活用し、対応を迅速化するとともに、エラーを削減します。
- コンテキストを使用して各リクエストを認可し、精度を高めます。
クラウドでゼロトラストを始める
ゼロトラスト戦略の策定に着手するには、まずワークロードのポートフォリオを評価します。ゼロトラスト戦略に沿った取り組みを始められるよう、アイデンティティツールやセキュリティツールの追加を検討すべき領域と、健全性を監視する方法を特定します。
クラウド上のワークロード向けに、AWSはゼロトラストの基盤となるアイデンティティサービスとネットワーキングサービスを提供しています。AWSのアイデンティティ中心の制御では、署名されたすべてのAPIリクエストを個別に認証および認可し、きめ細かなアクセス制御を実現します。AWSのネットワーク中心のツールは、システムから不要なノイズを除外し、アイデンティティ中心の制御にガードレールを提供します。両方の制御を連携させることで、より高い効果が得られます。
AWS内のサービス間通信でも、セキュリティを維持するためにゼロトラストの原則を採用しています。呼び出しの認証と認可は、AWS Identity and Access Managementによって行われます。同じツールは、ユーザーアクセスの保護にも使用されます。
ハイブリッド環境におけるゼロトラスト
多くの組織と同様に、ハイブリッド環境や複数のクラウドを運用している場合は、ゼロトラストアーキテクチャをそれらの環境にも拡張する必要があります。ここから複雑さが増す可能性があります。多くの環境には独自の専用ツールがあり、管理により多くの時間がかかるうえ、全体像を把握しにくくなります。
ゼロトラストセキュリティは、コンテナ化されたアプリにも必要です。最新のGartner Hype Cycle for Zero Trust Networkingでは、2 Kubernetes ネットワーキングは、Kubernetesのネイティブ機能の不足を補う、主流化の初期段階にあるテクノロジーカテゴリと位置付けられています。ゼロトラストKubernetesネットワーキングソリューションは、Pod間通信、ノースサウストラフィック、イーストウエストトラフィックに必要なセキュリティと拡張性を提供します。
F5のソリューション(F5 Distributed Cloud Services、F5 BIG-IP Access Policy Manager、F5 NGINXなど)は、ゼロトラストアーキテクチャにネイティブに適合し、最小権限アクセス、明示的な検証、継続的な評価、リスクを考慮した修復を通じて、アプリやコンテナ化されたマイクロサービスのセキュリティを強化します。また、クラウド、オンプレミス、エッジなど、アプリが稼働するあらゆる場所で利用できます。環境全体で一貫したセキュリティツールとポリシーを使用することで、効果的なゼロトラスト戦略を導入しやすくなります。
F5とAWSでハイブリッド環境を保護
F5とAWSは連携し、ハイブリッド環境におけるゼロトラストセキュリティを簡素化するために必要なツールを提供します。一貫したポリシー、きめ細かな制御、正確な認証により、場所を問わずアプリ、API、ユーザーを保護できます。
F5とAWSの連携によるゼロトラストセキュリティの実現について詳しくは、f5.com/awsをご覧ください。
出典
1. NIST、Special Publication 800-207、2020年8月
2. Gartner、Hype Cycle for Zero Trust Networking, 2023、2023年7月
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