ロードバランシングの進化を左右するアプリケーションアーキテクチャ

F5エコシステム | 2020年5月18日

新世代のアプリケーションアーキテクチャの進化に伴い、新世代のロードバランシングが登場するのは当然の流れです。世紀の変わり目を目前にロードバランシングが誕生して以来、このテクノロジーは予測可能なペースで進歩してきました。今こそイノベーションが求められています。

現在、第5世代のアプリケーションアーキテクチャの導入が急速に進んでいます。クラウドネイティブ(マイクロサービスベース)アプリケーションは、予想を上回るペースで増加しています。最新のStackroxによるコンテナおよびKubernetesセキュリティ調査では、回答者の約30%が、自社アプリケーションの半数以上をコンテナ化していることが明らかになっています。

同様に、アプリケーションを構成要素であるビジネス機能に分割することで生じるワークロードも増加しています。この分割の背景には、消費者向けデジタル機能を迅速に提供したいというニーズがあります。対象範囲をビジネス機能単位に絞ることで、他のビジネス機能に大きな影響を与えることなく、それぞれを個別に開発、テスト、提供できます。これにより、新たなデジタル機能をより迅速かつ頻繁に提供し、ビジネスをより速く拡大できます。その結果、従来は1つだったアプリケーションが、現在では5つ以上のワークロードに分かれ、それぞれが個別にコンテナ化およびスケーリングされるようになっています。

最新のアーキテクチャでは、こうした従来のレイヤーが複数のコンポーネントに分解されています。最新のアプリケーションの80%以上は、外部から調達したコンポーネントで構成されています。たとえば、プレゼンテーションフレームワーク、ローカルデータ、セッションデータ、トランザクションデータなどです。ロジックさえも分割され、個々のビジネス機能を担うワークロードに分散されています。

モノリシックアプリケーションが複数の機能に分割されると、East-Westトラフィックが増加します。APIへの依存度が高まることで、さらなるスケーリングや最適化、低レイテンシーでのアクセスが求められます。その規模を実現する主な手段は、今もロードバランシングです。ただし、必ずしも従来型のプロキシを介して提供されるとは限りません。現在のデータパスは、より複雑かつ動的になっています。その結果、スケーリングの対象となるワークロードと同様に分散された、新世代のロードバランシングが登場しています。

ロードバランシングは環境の変化に対応するために進化しており、F5ではアプリケーションを重視しています。

ロードバランシングに続く次世代のアプリケーションサービス

保護対象のアプリケーションが分散化したことで、セキュリティなどのアプリケーションサービスも、負荷分散に続いて新たな分散型モデルへ移行していくでしょう。このモデルでは、マイクロサービス(コンポーネント)レベルのセキュリティとスケーラビリティは、コンテナ間のセキュリティとスケーラビリティに相当します。そのため、Kubernetesクラスターに関連するサービスメッシュが台頭しています。サービスメッシュは、安全でスケーラブルなコンテナ間通信のニーズに対応することを目的としています。

サービスメッシュに対する需要や要件は変化しています。サービスメッシュの利用が拡大し続ける一方で、課題も伴います。コンテナの開発、デプロイ、運用に携わる人々にとって、複雑さは依然として大きな課題です。実際、Reflexの調査では、回答者の半数近く(43%)が、本番環境でコンテナを運用する際の最大の課題として「複雑さ」を挙げています。

こうした課題を解決するには、さまざまな役割の担当者が、この新世代の負荷分散およびアプリケーションサービスを導入・運用できるようにする管理(制御)レイヤーが必要です。F5は、最新のアーキテクチャや環境の複雑さに圧倒されることなく、大規模な運用を実現するという課題の解決において、独自の優位性を備えています。

たとえば、F5はAspen Meshを提供し、KubernetesとIstioのデプロイに伴う複雑さの問題に対応しています。また、NGINXの強みを活用し、最新のアプリケーションデプロイを制御して可視化するソリューションの開発にも取り組んでいます。

最新のアプリケーションアーキテクチャの普及に伴い、セキュリティや可視化などのアプリケーションサービスも、ロードバランシングに続いて変革を遂げていきます。F5にとって、これは既成概念にとらわれず、コンテナクラスターの内部に目を向けることを意味します。

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