ファイアウォールセキュリティとは?インフラストラクチャを保護する方法

ファイアウォールは、ネットワークトラフィックを監視し、所定のセキュリティルールに基づいて通信を許可またはブロックするネットワークセキュリティデバイスです。ファイアウォールは長年にわたり進化を遂げ、現在では次世代ネットワークファイアウォール(NGFW)やWebアプリケーションファイアウォール(WAF)など、さまざまな種類があります。

ファイアウォールは、25年以上にわたりネットワークセキュリティの第一防衛線として機能してきました。信頼できる、セキュリティが確保され管理された内部ネットワークと、信頼できない外部ネットワークとの間に境界を設けます。たとえば、社内専用ネットワークを持つ企業やインターネットを利用する企業にとって、データを保護するファイアウォールは事業上不可欠です。ファイアウォールには、ハードウェア、ソフトウェア、Software as a Service(SaaS)、パブリッククラウド、プライベートクラウド(仮想)などの形態があります。

ファイアウォールセキュリティの基礎

ファイアウォールは、不要なトラフィックからネットワークを保護するネットワークセキュリティソリューションです。事前に設定された一連のルールに基づき、マルウェアなどの外部からの脅威をブロックします。最新のファイアウォールには、侵入防御システム(IPS)やURLフィルタリングなどの追加機能も搭載されています。これにより、セキュリティチームはルールを拡張し、ネットワーク内のユーザーが特定のWebサイトやアプリケーションにアクセスするのを防止できます。

NGFWとWAFの主な違いは、NGFWが主に送信トラフィックと、それに伴う戻りのフローを監視し、企業内へのリスクの侵入を防ぐ点にあります。一方、WAFは受信する脅威からWebアプリを保護します。

ファイアウォールは、インターネット経由で接続される外部ソースなど、セキュリティの低い環境からのネットワークトラフィックを、よりセキュリティの高い環境へ移動させる前に認証および検査するというシンプルな考え方に基づいています。これにより、許可されていないユーザー、デバイス、アプリケーションが、保護されたネットワーク環境やセグメントに侵入するのを防ぎます。ファイアウォールがなければ、ネットワーク内のコンピューターやデバイスがハッカーの攻撃を受けやすくなり、攻撃の標的になりかねません。しかし、クラウドやSaaSベースのアプリが広く普及したことで、ネットワーク境界はほぼ消失しています。

今日の複雑で絶えず変化するサイバー脅威環境における保護を強化するため、ほとんどの組織では、ファイアウォールの導入に加えて他のセキュリティソリューションも利用しています。それでも、ファイアウォールは適切なサイバーセキュリティシステムを構築するための基盤であると考えられています。

サイバー攻撃に対する第一防衛線の一部として、ファイアウォールは、送信トラフィック、アプリケーション層のトラフィック、オンライントランザクション、IPSecやSSL VPNなどの通信と接続、動的ワークフローを含む、すべてのトラフィックに不可欠な監視とフィルタリングを提供します。デフォルト機能ではサイバー攻撃に対する最大限の保護が得られない場合があるため、ファイアウォールを適切に構成することも不可欠です。NGFWなどの最新のファイアウォールには、これらの機能が統合されている場合があります。

今日のデジタル環境では、ネットワーク境界を越えるデバイス、ユーザー、アプリケーションが増加しており、拡大を続けるモノのインターネット(IoT)デバイスやエンドユーザーデバイスも含まれるため、複雑さが一層増しています。また、ITチームやセキュリティチームによる全体的な一元管理も弱まりつつあります。

こうした状況により、企業はサイバー攻撃に対して脆弱になる可能性があります。そのため、ファイアウォールの仕組みや利用可能な種類を理解し、ネットワークの各領域を保護するうえで最適なものを把握することが不可欠です。

ファイアウォールセキュリティの仕組み

ファイアウォールの各タイプにはそれぞれ長所と短所があるため、組織では多くの場合、複数のタイプを組み合わせて、ネットワークレベルで多層防御戦略を構築します。保護レベルが段階的に高度になるファイアウォールには、主に5つのタイプがあります。

  1. パケットフィルタリングファイアウォール:このファイアウォールは、ネットワークを通過する際にデータの「パケット」を検査します。送信元と宛先のIPアドレス、ポート、プロトコルなど、パケットのヘッダー情報を分析します。事前定義されたルールに基づいて、パケットを許可またはブロックします。パケットフィルタリングファイアウォールは比較的シンプルで効率的ですが、パケットの内容を検査する機能はありません。
  2. ステートフルインスペクションファイアウォール:パケットフィルタリング方式に追加機能を組み合わせたものです。ネットワーク接続の状態を記録し、その情報を使用して、パケットを許可するかブロックするかをより的確に判断します。接続状態を追跡することで、IPスプーフィングなど、特定の種類の攻撃を特定し、防御できます。
  3. アプリケーションレベルゲートウェイ(プロキシファイアウォール):アプリケーションレベルゲートウェイはプロキシファイアウォールとも呼ばれ、ネットワークスタックのアプリケーション層で動作します。クライアントとサーバーの仲介役として、アプリケーションレベルでトラフィックを検査し、フィルタリングします。パケットの内容を分析できるため、特定の種類の脅威をより効果的に検出してブロックできます。ただし、プロキシ機能によって遅延が生じる場合もあります。
  4. 次世代ファイアウォール(NGFW):これらのソリューションは、ネットワークファイアウォール、IPS、URLフィルタリング/Secure Web Gateway、マルウェア対策、VPN接続などの機能を統合し、企業の防御における主要なツールとして機能します。
  5. Webアプリケーションファイアウォール(WAF):WAFは、放置すれば組織に壊滅的な影響を及ぼしかねない重大な脆弱性を緩和するための重要な暫定対策として機能します。最新のWAFは、シグネチャ、脅威インテリジェンス、行動分析を組み合わせて使用し、アプリケーション層のサービス拒否攻撃(L7 DoS)や、個人を特定できる情報(PII)などの機密データの漏えいを含む、さまざまな脅威から防御できます。

サイバーセキュリティにおけるファイアウォールの役割

ファイアウォールは今なお、サイバー脅威に対する有効で信頼性の高い防御手段です。ネットワークへの不正アクセスの防止に役立つ仕組みをご紹介します。

ファイアウォール:最初の防御線

Web閲覧中に不明なリンクやポップアップ広告をクリックする危険性は広く知られていますが、それを避けるだけでは、デバイスやネットワークを十分に保護できません。だからこそ、ファイアウォールはネットワークとデータを守る最初の防衛線となります。

ファイアウォールは、潜在的なハッカーをフィルタリングしてブロックし、機密データへのアクセスを防ぐのに役立ちます。ファイアウォールにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる方法で情報を保護します。また、さまざまなセキュリティ上の問題を引き起こす可能性がある悪意のあるソフトウェアから、コンピューターを保護します。

侵入防止と検知

ファイアウォールは、ネットワークやシステムに対する多種多様な潜在的脅威から保護するように設定されます。ここでは、ファイアウォールが阻止するよう設計されている主な脅威をいくつか紹介します。

  • 不正アクセス:ファイアウォールは、さまざまなツールを使って侵入を試みるハッカーによるネットワークへの不正アクセスを防ぎます。こうしたツールや手法には、バックドア、サービス拒否(DoS)攻撃、リモートログイン、フィッシングメール、ソーシャルエンジニアリング、スパムなどがあります。
  • サイバー脅威:ファイアウォールはゲートキーパーとして機能し、ウイルスなどの外部脅威を軽減するように設計されています。ネットワークトラフィック内のすべてのデータパケットを検査・認証してから、よりセキュアな環境への移動を許可します。

アプリケーション層フィルタリング

トラフィックフィルタリングをアプリケーション層で行うことで、従来のパケットフィルタリングよりもきめ細かく、ネットワークに出入りするトラフィックを制御できます。パケットフィルタリングでは、IPアドレスやポート番号に基づいて特定の種類のトラフィックをブロックまたは許可できますが、アプリケーション層のフィルタリングでは、データの実際の内容まで検査します。

ALFでは、SMTP、POP3、DNS、HTTPなどのアプリケーション層プロトコルに基づいてトラフィックをフィルタリングできます。これにより、バッファオーバーフロー、Webサーバーへの攻撃、SSLトンネル内に隠された攻撃コードなど、これらのプロトコルの脆弱性を悪用する攻撃の防止に役立ちます。

アプリケーション層でトラフィックをフィルタリングすることで、次のことも可能になります。

  • アプリケーション層への攻撃を防止:ALFはデータパケットの内容を分析し、アプリケーション層プロトコルに準拠していない、またはその脆弱性を悪用する悪意のあるトラフィックを検出してブロックできます。
  • データ漏えいを防止:データパケットの内容を検査することで、ALFは機密情報を検出し、ネットワーク外への流出を阻止できます。
  • 特定のアプリケーションへのアクセスを制御: ALFを使用すると、使用される特定のアプリケーションまたはプロトコルに基づいて、トラフィックを選択的に許可または拒否できます。
  • セキュリティポリシーの適用: ALFでは、アプリケーション層でセキュリティポリシーを定義して適用し、許可されたトラフィックのみを通過させることができます。

サイバー脅威の防止におけるファイアウォール

ファイアウォールは、さまざまなサイバー脅威を防ぐための重要な防御手段です。

分散型サービス拒否(DDoS)攻撃対策

ファイアウォールは、過剰なトラフィックを特定して除外することで、DDoS攻撃の緩和に役立ちます。ファイアウォールでは、DDoS攻撃に対抗するために、スロットリング、負荷分散、IPアドレスの拒否リスト登録などの手法を使用できますが、正規のトラフィックと悪意のあるトラフィックを効果的に区別できない場合があります。また、ファイアウォールはステートフルであり、ステートフルパケットインスペクション(SPI)に依存しているため、ステート枯渇攻撃に対して脆弱です。

効果的に保護するには、ステートレスまたはセミステートレスで動作するか、堅牢な接続管理機能と接続破棄機能を備えたインテリジェントなDDoS緩和ソリューションの導入を推奨します。。これらのソリューションは主にステートレスパケット処理技術を使用し、OSI参照モデルのレイヤー3、4、7でのトラフィックスクラビングなどの機能を統合しています。受信パケットを個別に処理し、特定のIPアドレスからのトラフィックをすべてブロックしないことで、効果的にDDoS攻撃を緩和できます。多くの場合、ボリューム型DDoS攻撃によって受信帯域幅が枯渇するのを防ぐには、クラウドスクラビングが必要です。

マルウェアおよびウイルス対策

マルウェアやウイルスに感染したデータのネットワークへの侵入を阻止するうえで、ファイアウォールは、事前に定められたセキュリティルールに基づいて受信トラフィックをフィルタリングし、一定の保護を提供できます。既知の悪意あるIPアドレスをブロックし、特定のポートへのアクセスを制限するほか、ネットワークパケットに不審なコンテンツが含まれていないか検査できます。ただし、ファイアウォールだけでは、マルウェアやウイルスに対する包括的な保護には不十分です。

マルウェアやウイルスの脅威に効果的に対処するため、組織では通常、以下を含む複数のセキュリティ対策を組み合わせて導入します。

  • ウイルス対策ソフトウェア:ウイルス対策ソフトウェアは、既知のマルウェアのシグネチャや動作パターンに基づいてファイルやプログラムをスキャンし、感染したシステムから悪意のあるコードを検出して削除するのに役立ちます。
  • 侵入検知/防御システム(IDS/IPS):IDS/IPSソリューションは、悪意のあるアクティビティの兆候がないかネットワークトラフィックを監視し、不審な挙動をブロックしたり、アラートを発したりできます。
  • メールフィルタリング:メールフィルタリングソリューションは、メールの添付ファイルやリンクを介したマルウェアやウイルスの配信防止に役立ちます。
  • ユーザー教育と意識向上:ユーザーに対して、安全なブラウジング習慣、不審なダウンロードの回避、フィッシング攻撃の見分け方について教育することで、マルウェア感染のリスクを大幅に低減できます。

最新のNGFWは、ネットワーク、クラウド、エンドポイント、メールを介した脅威に対して統合的な防御を提供できるセキュリティアーキテクチャへと進化しています。

さらに、最新のWAFは、アプリケーションセキュリティ、API保護、ボット管理、DDoS緩和を統合するWeb App and API Protection(WAAP)プラットフォームへと進化しています。

これらのセキュリティ対策をファイアウォールと組み合わせることで、組織は新たな脅威に対してより堅牢な防御体制を構築できます。

ネットワークファイアウォールのセキュリティ

複雑なネットワークは通常、大規模なネットワークを構成する、より小さな物理または論理コンポーネントであるネットワークセグメントとして捉えられます。これにより、脅威が発生した場合にセキュリティチームがネットワークの一部を迅速に遮断できるほか、広範なエンタープライズネットワークアーキテクチャの管理を効率化できます。

セグメント間で通信を行う際、トラフィックはルーターまたはファイアウォールを経由し、検査を受けてから別のネットワークセグメントに転送されます。この戦略により、システム全体に多層的なセキュリティ対策が追加され、ネットワーク全体のセキュリティが強化されます。

ネットワークレベルのファイアウォールの実装

ネットワークの入口と出口にファイアウォールを配置すると、トラフィックフローを監視・制御できるため、セキュリティの強化に役立ちます。内部ネットワークでも機密データを扱いますが、内部ネットワーク間の接続には、内部と外部を結ぶネットワーク接続よりも緩やかな制御を適用できる場合があります。ただし、ユーザー間で機密データを頻繁に送信する必要があるため、ネットワーク固有の脅威も考慮しなければなりません。セキュリティチームは、各ネットワークセグメントに、保護レベルの異なるさまざまな境界を設けることができます。

トラフィックの監視とアクセス制御

ファイアウォールは、物理型とソフトウェア型のいずれも、ファイアウォールの提供元、利用中のITサービス、またはファイアウォールと連携するその他のソフトウェアによって作成され、有効化されたルールを使用して、受信データと送信データを分析します。ファイアウォールは、このデータをフィルタリングすることで、トラフィックが正当なものか、最終的な宛先への通過を許可すべきかを判断できます。

アクセス制御リスト(ACL)は、ファイアウォールが許可または拒否するトラフィックを定義する、順序付けられた権限のリストです。ファイアウォールはACLを使用し、送信元、宛先、ポートなどの条件に基づいてトラフィックをフィルタリングします。ACLは、受信方向または送信方向のいずれかでファイアウォールインターフェースに適用されます。ファイアウォールは、ネットワークの一部を通過するトラフィックを検査し、ACLに基づいて判断します。NGFWとWAFはアプリケーションを認識し、DNS、URLクエリ、Webコンテンツなど、トラフィックフローのその他の要素も検査できます。

仮想プライベートネットワーク(VPN)とファイアウォール

企業がVPN接続を利用する場合、接続のセキュリティ確保を支援するためにファイアウォールを使用します。ファイアウォールはネットワークトラフィックのフィルターとして機能し、不審な送信元からの受信トラフィックを遮断することで、VPNの利用を支援します。ファイアウォールは、デバイスとネットワークから送信されるデータを脅威から保護します。ファイアウォールをVPNサーバーの背後に設置する場合は、VPN固有のパケットのみを通過させるようにフィルターを設定します。同様に、ファイアウォールをVPNの前面に設置する場合は、インターネットインターフェイス上のトンネルデータのみをサーバーに転送するように設定します。

Transport Layer Security(TLS)とファイアウォール

TLSは、インターネット上の通信におけるプライバシーとデータセキュリティの確保を支援するために設計され、広く採用されているセキュリティプロトコルです。ファイアウォールは、TLSで暗号化されたトラフィックを含むネットワークトラフィックを、アプリケーション層で検査およびフィルタリングするように構成できます。TLSで暗号化されたトラフィックを復号して検査することで、ファイアウォールはデータパケットの内容を分析し、脅威や脆弱性から保護するためのセキュリティポリシーを適用できます。

一部のファイアウォールは、TLSインスペクションをサポートしています。これは、TLSで暗号化されたトラフィックを復号して潜在的な脅威やポリシー違反がないか検査し、再暗号化してから宛先に転送する機能です。これにより、ファイアウォールは暗号化されたトラフィックを分析し、悪意のあるトラフィックや許可されていないトラフィックをブロックするなど、復号した内容に基づいてセキュリティ対策を適用できます。暗号化通信のプライバシーと完全性を確保するため、TLSインスペクションは慎重に実装する必要があります。

インターネットファイアウォールのセキュリティ

今日のビジネス環境では、インターネットを介した事業活動は事実上不可欠です。顧客や従業員がどこにいてもつながり、その要求にほぼリアルタイムで対応するには、幅広く、信頼性が高く、セキュアなインターネット環境が必要です。企業がインターネットとの間でデータを送受信する場合、ネットワークセキュリティ対策の一環としてファイアウォールを導入することが極めて重要です。

インターネット接続用のファイアウォールは、内部ネットワーク用のファイアウォールとほぼ同じように機能します。インターネットからネットワークにデータが入ろうとすると、まずファイアウォールが評価します。ファイアウォールがそのデータを安全と判断した場合は、社内ネットワークへの進入が許可されます。安全でないと判断した場合は、その時点で遮断されます。

Webアプリケーションの保護

内部ネットワークを外部接続(インターネット)から保護するファイアウォールには、厳格な制御を適用することが極めて重要です。外部から悪意のある攻撃を受ける可能性があるだけでなく、データ漏えいも重大な懸念事項です。ファイアウォールは、望ましくないコンテンツや権限のないユーザーによるネットワークまたはアプリケーションへのアクセスを防止できます。また、プロトコル設定とIPアドレスに基づくセキュリティの確保にも役立ちます。ファイアウォールは、さまざまな面からデータと業務を保護するよう設計されています。しかし、APIベースのシステムへの移行に伴って最新のアプリケーションが複雑化し、脆弱性、不正利用、設定ミス、アクセス制御の回避によってリスク領域が拡大しているため、WAFおよびWAAPプラットフォームが提供する、より専門的な防御が必要です。

コンテンツフィルタリングとURLブロック

さらにきめ細かなレベルでは、ファイアウォールがコンピューターやネットワークとインターネットの間のゲートキーパーとして機能することで、保護に役立ちます。また、事前定義されたカテゴリやその他の条件に基づいて、ファイアウォールの通過を許可するトラフィックの種類を判別し、Webトラフィックをブロックするよう設定することもできます。たとえば、コンテンツフィルタリングを使用して、「ゲーム」や「ソーシャルネットワーキング」に分類されている既知のWebサイトをすべてブロックできます。

URLフィルタリングは、企業ネットワーク上で特定のURLが読み込まれないようにする方法です。ファイアウォールでは、特定のURLを手動で入力するか、ブロックするURLのカテゴリーを選択することで、そのURLへのアクセスをブロックするよう設定できます。従業員がブロック対象のURLにアクセスしようとすると、そのコンテンツがブロックされていることを通知するページにリダイレクトされます。

これにより、これらのファイアウォールは、ユーザーが必要とするものだけにアクセスできる、一貫性と信頼性の高いユーザーエクスペリエンスを提供します。

インターネット向けファイアウォールの課題

絶え間ない変化が当たり前となっているインターネット環境では、インターネットに公開されたファイアウォールは、その有効性に影響を及ぼすさまざまな課題に直面する可能性があります。一般的な課題には、次のようなものがあります。

  • ソフトウェアの脆弱性:ファイアウォールにも、他のソフトウェアと同様に、攻撃者に悪用される可能性のある脆弱性が存在する場合があります。ファームウェアの脆弱性もリスクとなり、セキュリティ侵害につながる可能性があります。既知の脆弱性に対処してネットワークを保護するには、ファイアウォールのソフトウェアとファームウェアを定期的に更新することが不可欠です。
  • 設定ミス:ファイアウォール侵害の主な原因の1つです。ユーザーの操作ミスや調査不足により、ファイアウォールが正しく設定されていない場合に発生します。設定ミスがあると、組織が不正アクセス、データ侵害、予期しない停止のリスクにさらされる可能性があります。
  • 独自の脅威インテリジェンスへの依存:一部のファイアウォールは、脅威の検知とブロックに独自の非公開脅威インテリジェンスを利用しているため、絶えず変化する脅威環境に合わせて進化する能力が制限されます。ネットワークを効果的に保護するには、ファイアウォールが最新の脅威インテリジェンスにアクセスできることを確認することが重要です。
  • アプリケーションレベルの攻撃:従来のネットワークファイアウォールでは、クロスサイトスクリプティング、SQLインジェクション、強制ブラウジング、Cookieポイズニングなどの脆弱性を悪用する「アプリケーションレベルの攻撃」を効果的に阻止できない場合があります。これらの攻撃はアプリケーションを直接標的とするため、リスクを軽減するには「Webアプリケーションファイアウォール(WAF)」などの専用の保護メカニズムが必要です。
  • 広範なSSL/TLS接続:インターネットトラフィックの大部分は暗号化されており、従来型ファイアウォールやNGFWの多くは、大規模な復号処理を行うようには設計されていません。さらに、ほとんどのセキュリティエコシステムではさまざまなツールによる検査が必要となるため、セキュリティとユーザーのプライバシーのバランスを取るには、暗号化と復号を一元管理するブローカーが必要です。

ファイアウォール管理のベストプラクティス

ファイアウォールのパフォーマンスを最大限に引き出すには、構成や機能を常に把握し、優れた運用を維持することが重要です。ここでは、ファイアウォールソリューションを最大限に活用するためのベストプラクティスをいくつかご紹介します。

ファイアウォールの導入を綿密に計画する:ファイアウォールを導入する際は、ネットワークインターフェース、ゾーン、管理要件を考慮してください。2台以上のファイアウォールを高可用性クラスターとして導入することで、セキュリティの継続性を確保できます。

ファイアウォールを強化し、適切に構成する:ファイアウォールのオペレーティングシステムにパッチが適用され、強化されていることを確認してください。ベンダーや、Center for Internet Security(CIS)、SANS Firewall Checklistなどの第三者機関が提供するガイドを参照できます。

ファイアウォールを保護する:安全でないプロトコルを無効にし、定期的なバックアップをスケジュールして、システム変更の監査を有効にします。また、ログを外部のセキュリティで保護されたファイアウォール管理ソリューションに送信します。

ネットワークをクリーンアップする:外部への拒否されたリクエストやマルウェアに感染したデータパケットをファイアウォールに直接送信しているサーバー、PC、または特定のアプリケーションを特定し、サーバー管理者に通知します。

未使用のルールとオブジェクトを削除:ファイアウォールのルールベースを継続的に変更・調整していると、未使用のルールやソフトウェアが蓄積することがあります。その結果、トラフィック処理や運用効率が低下し、安全でないトラフィックの通過を許してしまう可能性もあります。定期的にメンテナンスを実施し、古くなったルールとオブジェクトを削除してください。

最も重要なファイアウォールポリシールールを優先する:頻繁に使用するファイアウォールポリシールールが、Windowsなどのオペレーティングシステムに適合し、受信トラフィックを効率的に処理できるようにします。

DNSオブジェクトを避ける:すべてのトラフィックに対して継続的なDNSルックアップを必要とするDNSオブジェクトは避けてください。安定したインターネット接続に依存する小規模企業にとって、これは特に重要です。

ファイアウォールとVPNを分離: VPNトラフィックを管理し、VPNトラフィックネットワークファイアウォールの負荷を軽減するため、ファイアウォールとVPNを分離します。

ブロードキャストトラフィックの管理:ブロードキャストトラフィックのログ記録を最小限に抑え、ネットワークトラフィックの流れを改善し、帯域幅を確保します。

これらのヒントを実践し、ソフトウェアを最新の状態に保つことで、ファイアウォールソリューションのパフォーマンスを最大限に維持できます。

F5が支援できること

ファイアウォールは、社内ネットワークとインターネットの両方でデータを保護するうえで不可欠です。不要で危険なトラフィックを遮断する最初の防御線となり、ほかの方法でもデータを保護できるように設定できます。しかし、ニーズに適したファイアウォールを選ぶのは容易ではありません。基本的なパケットフィルタリング型ファイアウォールから、侵入防止システムや複雑なルール管理ツールなどの追加機能を備えた高度な次世代ソリューションまで、多くの選択肢があります。十分な情報に基づいて判断するには、具体的な要件を検討し、専門家に相談することが重要です。

F5は、一貫性、包括性、俊敏性を備えたサイバーセキュリティを追求しています。お客さまの組織のニーズに適したファイアウォールセキュリティの導入において、豊富な経験を有しています。

F5は、一貫性、包括性、俊敏性を備えたサイバーセキュリティを追求しています。お客さまの組織のニーズに適したファイアウォールセキュリティの導入について、豊富な経験を有しています。

堅牢なファイアウォールセキュリティインフラストラクチャを維持し、外部の脅威からネットワークを保護します。

  • 業界最高水準のがお客さまのアプリを保護し、エンドユーザーが安全かつ快適に利用できるよう安定稼働を支える仕組みをご覧ください。
  • クラウド、オンプレミス、エッジ間のトラフィックをF5 Distributed Cloud WAFがどのように保護するかをご覧ください。
  • まずは、BIG-IP Advanced Firewall Managerの無料トライアルをお試しください。オンプレミスのDDoS緩和に注力できるよう、F5がパートナーとして支援します。

適切なファイアウォールで、データ、トラフィック、ユーザー情報を保護します。