BLOG

2022年版アプリケーション戦略状況:ビジネスの将来は適応性にかかっている

Kara Sprague サムネール
Kara Sprague
Published April 12, 2022

COVID-19の大流行によって顧客やパートナーとのやり取り、従業員間のやり取りのデジタル化が急速に進む前から、ほとんどの組織は、すでにフロントエンド業務のデジタル化を進めていました。ビデオ会議やデジタル バンキングからメディア ストリーミングやワクチン パスポートに至るまで、さまざまなテクノロジ ソリューションが広く採用され、私たちの働き方、支払い、リラックス、社会へのアクセスの方法が変わりました。

本日発表された今年で8回目となるアプリケーション戦略状況レポートでは、ほぼすべての企業がデジタル ビジネスに移行し、テクノロジを活用して、顧客、パートナー、従業員に対してより実体験に近いシームレスなエクスペリエンスを提供していることが示されています。しかし、デジタル トランスフォーメーションの道を突き進む多くの組織が、ペースを維持するのに十分な速度や柔軟性がない従来のITプロセスに苦労しています。さらに大きく前進するには、今日の分散型アーキテクチャ全体でテレメトリ、データ、アプリケーションのセキュリティとデリバリ技術を管理するための新しいアプローチを採用する必要があります。

例年通り、F5のアプリケーション戦略状況レポートは、世界中の組織を対象にした一次調査に基づいています。今年は、調査回答者からの意見を分析し、企業がデジタル ビジネスの応答性を高め、現在と将来にわたって顧客、パートナー、従業員に対するサービスと保護を向上させるために実施していることを示す6つのテーマを明らかにしました。

アプリケーションのモダナイゼーションをフロント オフィスからバック オフィスまで拡大している

10社中7社がデジタル トランスフォーメーションへの取り組みにおいて、カスタマ エクスペリエンスの向上を引き続き優先していますが、ビジネスの俊敏性をさらに高めるために社内プロセスにも取り組み始めています。特に、IT運用は、より自動化されたプロセスや、リアルタイム データによるフィードバック ループを通じたアプリケーションの最適化を通じて、ビジネスをサポートし、実現するために進化しています。より多くのものをより速く提供する必要性から、あらゆる業界や地域の企業が、モダナイゼーションの範囲を広げ、人事、財務、法務などのバックオフィス部門を含めるようになりつつあります。

分散化・異種混在化が進むアプリケーション ポートフォリオに内在する複雑性とリスクの増大に対処するため、懸命に取り組んでいる

企業の規模にかかわらず、アプリケーション ポートフォリオはますます複雑化しています。88%の企業が、ビジネスの運営と成功に不可欠なレガシー アプリケーションと最新のコンテナネイティブおよびモバイル アプリケーションを組み合わせて管理しています。企業はこれをさまざまなインフラストラクチャ環境にわたって行っており、平均的な企業では、3つのパブリック クラウドと3つのプライベート クラウドでアプリケーションを運用し、エッジ導入も増加しています。複数の業界の回答者が、こうした分散型アーキテクチャから生じる最も困難な課題として、一貫性のないセキュリティ ポリシーや、断片化したデータによるエンドツーエンドの可視性の低さなどを挙げています。

アプリケーションのセキュリティとデリバリ機能に最適な導入モデルとロケーションを選択している

今年の調査結果では、組織が自社のアプリケーションをオンプレミスに導入したかパブリック クラウドに導入したかにかかわらず、それらのアプリケーションをサポートするアプリケーション セキュリティおよびデリバリ機能を、アプリケーションに縛られるのではなく、最も効果的な場所に、最も効果的なモデルで導入する組織が増えていることがわかりました。

組織は、ロード バランシングからWeb Application Firewallやボット対策ソリューションに至るまで、平均して21種類のアプリケーション セキュリティとデリバリ機能を使用して、アプリケーションを保護し、エンドユーザーに提供するデジタル エクスペリエンスを向上させています。これらの機能を導入する場所や方法に柔軟性を持たせることで組織の俊敏性を高めることができますが、同時に複雑さも増します。さらに、ハイブリッド クラウドやマルチクラウドのアーキテクチャ全体で一貫したポリシーを維持するという、長年の問題を悪化させます。この問題は、アプリケーション ポートフォリオの分散化が進むにつれて、さらに重要になっています。

顧客向けと社内向けの両方のワークロードで、エッジ独自の機能を採用している

今年の調査の回答者によると、マルチクラウド アーキテクチャの次の注目分野はエッジです。組織の84%は、顧客と従業員の両方のデジタル エクスペリエンスを強化するために、エッジにワークロードを展開することを計画しています。また、社内プロセスやバックオフィス プロセスのモダナイゼーションに重点を置く回答者の32%は、業務効率の向上がエッジ展開の主な期待成果であると回答しています。俊敏性(現在と将来の両方)を重視する組織は、エッジを使用してテレメトリを収集して活用し、アプリケーションとビジネスが顧客の要求、新しい機会、常に変化するセキュリティの脅威にリアルタイムで適応できるようにすることを計画しています。

セキュリティ、コンプライアンス、パフォーマンス、カスタマ エクスペリエンス、コスト間で入念なトレードオフを行っている

今年の調査結果では、ビジネスそのものだけでなく、そのインフラストラクチャやアプリケーションも守ることの重要性について、IT部門とビジネス リーダーの間でより緊密に連携していることが示されました。しかし、調査回答者の4分の3以上が、もし選択肢があるのならば、わずかなパフォーマンス向上のためにセキュリティ対策をオフにすることを認めています。これは、デジタル ビジネスを安全に運営するためには、攻撃から守ることだけが目的ではないことを理解している証拠です。その代わりに、経験豊富な企業は、セキュリティとコンプライアンスの懸念と、パフォーマンス、カスタマ エクスペリエンス、そしてもちろんコストのバランスを取ることに懸命に取り組んでいます。

リスク管理と脅威の根絶について少し違った視点を採用することで、IDに基づくセキュリティへの新たな注目とイノベーションが促進されています。現在、「ユーザー」という概念には、人間だけでなく、組織が安全で適切なアクセスを確保する必要のあるセンサー、マシン、マイクロ サービス、アプリケーションも含まれています。さらに組織は、アプリケーションのセキュリティにも安全なAPI接続が必要であることを理解しており、78%がすでにAPIセキュリティ対策を実施しているか、今後12か月以内に実施することを予定しています。

サイト リライアビリティ エンジニアリング(SRE)のアプローチでIT運用をモダナイズしている

デジタル ビジネスをサポートする真に適応性のあるアプリケーションを実現するための道のりは、すべてが順調に進んでいるわけではありません。潜在的な落とし穴としては、分散アプリケーションの可視性の欠如、熟練した専門家の不足、ビジネスを推進するアプリケーションをサポートするITプロセスとテクノロジをモダナイズする必要性などが挙げられます。

4分の3以上(77%)の組織が、ソフトウェアについてサイト リライアビリティ エンジニアリング(SRE)アプローチを現在採用しているか、採用する予定があると回答しています。これは、IT運用のモダナイズや、よりクラウドに近い方法でのアプリケーション管理を効果的に行う手段になります。SREを実施していると答えた組織は、ビジネスおよびセキュリティの目的でAIの使用を計画している比率がほぼ2倍、複数のクラウドでアプリケーションを管理している比率が3倍になっています。

SREの実践により、企業が効率性、パフォーマンス、自動化をデータで促進することができるのは事実です。しかし、状況の変化にリアルタイムで対応し、ポリシーに一貫性がないことの危険性と分散したアプリケーション全体のエンドツーエンドの可視性が欠如していることの危険性をなくすには、組織はデジタル ビジネスをサポートする上で、アプリケーション セキュリティとデリバリ技術がより中心的な役割を果たすようにする必要があります。

それが何を意味し、貴社の現在位置を確認するには、2022年版アプリケーション戦略状況レポートをご覧ください。