グローバル法律事務所Ogletree Deakins、F5 Cloud Servicesでリモートワークへ迅速に移行
マスク。個人用保護具(PPE)。消毒手順。COVID-19パンデミックの発生により、従業員や顧客の安全に関する新たな対策や、新たな法的責任への懸念など、あらゆる規模の雇用主が新たな課題に直面しました。こうした課題への対応を支援するため、Ogletree Deakinsの各チームは、健康を守り、法的措置を防ぐためのサポートとリソースをお客さまに迅速に提供し始めました。
Ogletree Deakinsは、2大陸の53拠点に800人を超える弁護士を擁する、国際的な労働法専門の法律事務所です。45年の歴史を持ち、年間請求額は5億ドルを超えています。グローバル企業から中小企業まで、あらゆる規模の雇用主を対象に、採用慣行や障害者のアクセス、仲裁・訴訟、法規制の遵守、職場の安全に至るまで、幅広い労働法上の問題への対応を支援しています。
しかし、ウイルスによって職場の安全が意味する範囲が広がるなか、世界各地のOgletree Deakinsのチームは、外出禁止令や隔離措置に直面し、大規模な在宅勤務への移行を余儀なくされました。リモートワークは珍しくなかったものの、顧客との頻繁な連絡や共同作業、大量の文書処理を必要とする業界では、一般的な働き方ではありませんでした。同事務所は、高度な機密性を要する顧客情報を保護し、EU一般データ保護規則(GDPR)をはじめとする厳格なデータセキュリティ規制への準拠を維持しながら、より大規模なリモートワーク環境を早急に整備する必要に迫られました。
課題
100人を超えるIT部門のうち、約15人で構成される同社のソリューションデリバリーチームは、リモートアクセスに課題があることを認識していました。ソリューションデリバリーマネージャーのTerry Wilkins氏によると、同チームは「舞台裏にあるすべてのインフラストラクチャ」のサポートを担当しています。
「つい最近まで、当社のデータセンターは2か所しかなく、率直に言って、物理的にもかなり近い場所にありました」とWilkins氏は説明します。これらのデータセンターを管理するスタッフは、もはや十分ではないと認識していました。
「従業員がリモートからアクセスするための、より堅牢なアクセスポイントが必要でした」とWilkins氏は説明します。パンデミック以前は、時折発生する遅延の問題も許容範囲内でした。リモート勤務中の従業員に影響する問題は、多くの場合、自宅ネットワークの帯域幅など、各自の環境に起因するか、それによって悪化していました。しかし、パンデミックの拡大に伴い、苦情は急増しました。
「全員がリモートワークを始めると、西海岸からデータセンターへの通信遅延が過大になることが分かりました」とWilkins氏は述べています。Ogletree Deakinsは西海岸のほぼすべての主要都市にオフィスを構えており、特に大規模な顧客については、複数のオフィスが共同で担当することも少なくありません。そのため、西海岸のユーザーからのネットワークトラフィックは、いったんカロライナ州のデータセンターを経由し、同じデータや文書を共同で扱うオフィスへ戻す必要がありました。
Wilkins氏とインフラストラクチャチームは、Microsoft Azureを利用して第3のデータセンターを追加し、ロンドンを含む2か所にリモートアクセスポイントを新設しました。こうしたローカルのポイントオブプレゼンス(POP)を設けることで、一部のサービスをユーザーの近くに配置し、必要なデータへのより直接的な経路を確保して、信頼性を向上させることができます。
“F5がこの種の位置情報検知型DNSクラウド負荷分散製品を提供していると知り、迷う余地はありませんでした。それ以降、他社の製品はまったく検討しませんでした。 ”
Terry Wilkins、ソリューションデリバリーマネージャー、Ogletree Deakins
すぐに導入できるターンキー型展開
一刻を争う状況でしたが、幸いにもOgletree DeakinsはすでにF5と取引関係がありました。
「当社は長年にわたり、オンプレミスでF5のロードバランサーを使用してきました」とWilkins氏は述べています。「クラウドベースのソリューションについてはまったく経験がありませんでしたが、クラウドの負荷分散を行うソリューションを早急に必要としていました。F5がこの種の位置情報検知型DNSクラウド負荷分散製品を提供していると知り、迷う余地はありませんでした。それ以降、他社の製品はほとんど検討しませんでした」
F5 Cloud Services DNS Load Balancer Serviceは、使いやすく、拡張性に優れ、手頃な価格の位置情報ベースの負荷分散を提供し、同社のすべての要件を満たしました。
「当社の用途を考えれば、価格は非常に妥当です」とWilkins氏は述べています。「さらに、これを活用して成長を続けられると確信していました。一度きりで終わるものではありません」
購入の意思決定は、ウイルスの拡大を上回る速さで進みました。現地のF5アカウントチームは、F5 Cloud ServicesのスペシャリストであるDan Kuchemと連携しました。最初の問い合わせと2回のデモから、オンボーディングとテストを経て意思決定に至るまで、3月中旬のわずか数週間で完了し、4月上旬にはソリューションが導入されました。
「導入までが非常に迅速でした。Danのサポートのおかげでセットアップも簡単で、すぐに問題なく稼働しました」とWilkins氏は述べ、製品デモ、ドキュメント、ユーザーポータルについても高く評価しました。「箱から出してすぐに使える、まさにターンキー型の製品でした」
“必要としていた用途を考えれば、価格は非常に妥当です。また、導入して終わりではなく、今後の成長にも継続して対応できると確信していました。 ”
Terry Wilkins氏、Ogletree Deakins、ソリューションデリバリーマネージャー
メリット
データへのタイムリーなアクセスを実現
F5 Cloud Servicesの位置情報に基づく負荷分散により、Ogletree Deakinsの従業員は、データセンターの近隣にいる場合でも、欧州のチームで勤務している場合でも、必要な低遅延アクセスを利用できるようになりました。
「エンドユーザーから、必要なデータにすぐアクセスできないという苦情は、実際のところまったく寄せられていません」とWilkins氏は述べています。「その多くはF5のおかげだと思います」
100%の稼働率
Wilkins氏は、サービスの信頼性にも満足しています。「すべてのポータルとサービスで100%の稼働率を実現することは、まさに期待どおりであり、非常に満足しています」と説明し、「極めて堅牢です」と評価しています。
さらに、次のように述べています。「クラウドへの取り組みにおいて、Software as a ServiceやPlatforms as a Serviceの立ち上げは、まだ初期段階にあります。しかし、導入当初から、必要としていたことをまさに実現できています。すでに何度かアップグレードも行いましたが、これまで実施したことはすべて問題なく機能しています」
拡張への準備は万全
Wilkins氏は、現在チームで多数のリモートデスクトップをサポートしており、今後さらに増えると見込んでいると述べました。
「リモートワークのメリットに気づく人は、今後ますます増えていくと思います」とWilkins氏は説明します。「弁護士やパラリーガルなど、一部の職員は対面で人と接する必要があります。しかし、それ以外では、多くのユーザー、少なくとも一定の割合のユーザーが、来年に入っても完全なリモートワークを続けると思います」
幸い、Ogletree DeakinsはF5 Cloud Servicesの利用を通じて有用な知見と自信を得ており、今後、ゲートウェイの追加やGDPRのより細かな要件に対応するための対策など、クラウドを介して同社のアーキテクチャをさらに拡張するうえで役立っています。Wilkins氏は、「当社にとって初めてのSaaSではありませんが、これが最後にならないことは間違いありません」と述べています。

メリット
- 稼働率100%
- データへのタイムリーなアクセス
- 拡張に対応
課題
- リモートワーカー向けの低遅延
- GDPRへの準拠を維持
- クラウドへの迅速な移行の必要性