iSeriesのサプライチェーン遅延を回避:BIG-IP Virtual Editionに切り替える5つの理由

F5エコシステム | 2022年3月15日

デジタルトランスフォーメーションの取り組みが加速し、競争上の差別化を図る動きが強まる中、アプリケーションチームには、これまで以上に迅速なアプリの市場投入が求められています。しかし、スピードが何より重要なこの時期に、世界的な半導体不足によって部品のリードタイムが長期化し、IT組織の業務に支障が生じるケースが増えています。これは、開発者にとって大きな悩みの種となっています。

F5は慎重なサプライチェーン管理により、最近までこの状況による影響を比較的受けずに済んでいました。しかし、物理アプライアンスへの旺盛な需要と長引く半導体不足により、現在ではBIG-IP iSeriesプラットフォームの納期が長期化し始めています。幸い、グローバルサプライチェーンに左右されず、アプリケーション導入期間の短縮に役立つ代替ソリューションとして、BIG-IP Virtual Edition(VE)があります。現在、時間的制約のあるプロジェクト向けにiSeriesの購入を検討しており、納期に懸念がある場合は、代わりにBIG-IP VEへ移行すべき5つの理由をご確認ください。

ユースケースと機能の完全な同等性

データセンターの構成図
iSeriesのアプリケーションサービスとポリシーをBIG-IP Virtual Editionに複製

BIG-IP VEは、iSeriesアプライアンスやその他すべてのBIG-IPプラットフォーム上で稼働するものと同じソフトウェア(BIG-IP TMOS)を中核としており、フォームファクターを問わず、まったく同じユースケースと機能一式を利用できます。高度なアプリケーションセキュリティやアクセス制御から、インテリジェントなローカルおよびグローバルのトラフィック管理までを提供するBIG-IP VEは、あらゆるユースケースでiSeriesの有力な代替手段となります。この一貫性には、インスタンス間で構成やポリシーを容易に複製できるという利点もあります。これは、既存のBIG-IP環境を拡張、更新、移行する際に特に役立つ可能性があります。たとえば、パブリッククラウドインフラストラクチャの導入を戦略に含めている場合、今BIG-IP VEへ移行することで、使い慣れたアプリケーションサービスを再利用でき、プラットフォーム固有の新しいツールを習得する必要もなくなります。

同等のパフォーマンス

市販(COTS)サーバー上で稼働するBIG-IP Virtual Editionsは、専用ハードウェアと同等のパフォーマンスを実現できないという誤解が、今なお広く残っています。数年前まではそうだったかもしれませんが、現在は明らかに状況が異なります。実際、適切な条件下では、単一のBIG-IP VEインスタンスで100 Gbpsを超えるアプリケーショントラフィックを処理できるようになり、最高性能のモデルを除くBIG-IPアプライアンスに匹敵するパフォーマンスを発揮できます。これは、以下を含むBIG-IP VEのさまざまな機能強化と統合によって実現しています。

  • 高性能BIG-IP VEの提供開始:スループット制限のないVEインスタンスで、上限はインスタンスを稼働させるvCPU数によってのみ決まります。
  • SR-IOVを最適化するカスタムNICドライバー —各種の高性能ネットワークインターフェイスカード(NIC)向けに特別に開発されたVEドライバーで、Single Root I/O Virtualization(SR-IOV)使用時のパフォーマンスを大幅に向上させるのに役立ちます
  • ハードウェアオフロードアクセラレーター – COTSサーバーと互換性のある高性能コンポーネント(Intel QATおよびIntel SmartNIC)との統合により、暗号処理、DDoS対策、CGNATなど、計算負荷の高い機能をオフロードできます。

まだ疑問をお持ちですか?BIG-IP VEのデータシートで、BIG-IP VEが現在提供できるパフォーマンスをご確認ください。または、BIG-IP VEに加えられたパフォーマンス強化について詳しく説明したこちらのブログをご覧ください。

迅速な調達と柔軟なライセンス

物理アプライアンスとは異なり、BIG-IP VEライセンスには、サプライチェーン、製造、出荷に伴う依存関係がありません。つまり、購入当日からVEを運用できるため、導入に要する期間を数週間から数時間に短縮できます。さらに、F5のFlexible Consumption Program(FCP)またはPay-As-You-Go(PAYG)ライセンスモデルを利用すれば、この期間をわずか数分にまで短縮できます。これらのライセンスモデルではセルフサービスでライセンスを調達できるため、F5の営業担当者に連絡する必要はありません。必要なVEライセンスを、必要なときに取得できます。

「しかし、BIG-IP VEの実行に必要なインフラストラクチャがない場合はどうすればよいのでしょうか?」という声が聞こえてきそうです。実際、サーバーベンダーも同様のサプライチェーン上の課題を数多く抱えており、納期が非常に長期化しています。幸い、ITポリシーとアーキテクチャが対応していれば、世界各地のパブリッククラウドやコロケーション施設で利用可能な数千台の余剰サーバーにVEを容易に導入できます。次に詳しく説明します。

分散クラウドの自由

多くの組織でクラウド戦略が絶えず変化する中、可能な限り移行可能で環境に依存しないソリューションに標準化し、投資を将来にわたって有効なものにすることが重要です。クラウドを全面的に導入している場合でも、これからクラウド活用を始める場合でも、BIG-IP VEに移行することで、今後、比類のない分散クラウドの自由度を得られます。BIG-IP VEは、市場の仮想アプリケーションデリバリーコントローラー(vADC)の中で最も幅広いパブリッククラウドとプライベートクラウドをサポートしており、一貫したアプリケーションサービス群を提供しながら、ほぼあらゆる環境に再現可能なアーキテクチャで導入できます。次のアプリケーションの構築や最適なユーザーエクスペリエンスの提供に最も適していると開発者が判断したクラウドがどれであっても、BIG-IP VEを活用すれば、そのワークロードに必要な高度なアプリケーションサービスを迅速かつ容易に実装できます。

多数のクラウド環境をサポートしているだけでなく、F5のコロケーションパートナーネットワークも広範に展開されているため、サーバーベンダーによる遅延の影響を軽減し、世界各地ですぐに利用できるインフラストラクチャにBIG-IP VEを迅速に導入できます。たとえば、BIG-IP VEは、数千台のEquinix Metal(サービスとして提供されるEquinixの専用ベアメタルインスタンス)インスタンス上で1時間以内に起動できます。Equinixの低遅延かつ高性能なネットワークを活用しながら、導入期間の短縮に役立ちます。Equinix MetalインフラストラクチャにBIG-IP VEをどれほど迅速に導入できるか、こちらのデモでご確認ください。

移行を簡素化

F5のJourneys Migration Utilityの登場により、既存のBIG-IPアプライアンスからBIG-IP VEへの移行がこれまで以上に容易になりました。無料のオープンソースとして、F5のDevCentral GitHubリポジトリからすぐに入手できるF5のJourneysツールは、既存のBIG-IPインスタンスの設定ファイルを、導入するBIG-IP VEと互換性のあるファイルに変換することで、移行を効率化できます。このツールにより、手作業による煩雑な設定移行が不要になるだけでなく、移行にかかる時間も大幅に短縮され、導入期間をさらに短縮できます。今後のブログでは、Journeysツールの仕組みと利用開始方法について詳しくご紹介します。ぜひご期待ください。

結論として、BIG-IP Virtual Editionは、同等の機能セットと同程度のパフォーマンスを備え、導入の自由度も高いため、多くの場合、iSeriesの有力な代替手段となります。BIG-IP iSeriesアプライアンスの納品を前提とする、時間的制約の厳しいプロジェクトを進めている場合は、F5のアカウントマネージャーまたはF5の営業担当者にお問い合わせのうえ、BIG-IP Virtual Editionでより迅速に要件を満たせる可能性についてご相談ください。

まとめ

BIG-IP Virtual Editionは、同等の機能セットと同程度のパフォーマンスを備え、導入の自由度も高いため、ほとんどの場合、iSeriesの有力な代替製品となり得ます。BIG-IP iSeriesアプライアンスの納品を前提とする、時間的制約の厳しいプロジェクトを進めている場合は、F5のアカウントマネージャーまたはF5営業担当者にお問い合わせください。BIG-IP Virtual Editionによって、より迅速に要件を満たせる可能性があるかをご相談いただけます。

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タグ: 2022

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Tom Atkins
Tom Atkinsプリンシパルプロダクトマーケティングマネージャー | F5

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