DevOps Summit NYでは、DevOpsだけでなく、コンテナ、IoT、マイクロサービスについても活発な議論が交わされています。各セッションでは、DevOpsアプローチによって大規模な成長を実現するために必要な文化的変革に加え、アプリケーションが、急速な成長とInternet of (Every)Thingsへの対応を可能にするマイクロサービスアーキテクチャへと分解されていく中で、成功に欠かせないネットワークの「配管」にも焦点が当てられました。
コンテナ、マイクロサービス、ネットワーク
Jerome Petazzo (@jpetazzo)氏(Docker)は、マイクロサービスとコンテナの自然な親和性について論じました。その中で特に重要だったのは、個別のスケーリング、ディスカバリ、レジリエンス、そしてマイクロサービスによってネットワークへの依存度が高まるアーキテクチャの管理には、「ネットワーク」が必要だという点です。実際、DNSはディスカバリにおいて自然かつ重要な役割を果たします。サービスがネットワークのアドレス指定方式に依存しないために必要な抽象化レベルをサービス層で確保し、DNSによってサービスの実際の場所(スケーラビリティを確保する場合はサービスエンドポイント)を迅速に更新することで、シームレスな接続を実現します。
アプリケーションとそのインフラストラクチャの領域外にある機能を実現するため、多くの場合「ネットワーク」をアーキテクチャに組み込み、活用する必要があると認識されているのは喜ばしいことです。ITのアプリケーション部門は、アーキテクチャに「ネットワーク」を組み込む必要性を認識しています。したがって、ITのネットワーク部門も、よりプログラマブルで協調的なサービス提供アプローチを取り入れ、アプリケーション部門を支援する必要性を認識することが不可欠です。特にマイクロサービスによって、その必要性が一層明確になっています。これは、私のセッション「マイクロサービスアーキテクチャがDevOpsのネットワークへの拡大を促す仕組み」(リンク先はプレゼンテーション)のテーマでもあります。
John Willis(@botchagalupe)氏は、イミュータブルインフラストラクチャについて掘り下げ、サーバーやプラットフォームなどのアプリケーションインフラストラクチャをイミュータブルにできること、またそうすべきであることを示しました。この考え方は、負荷分散、アプリケーションセキュリティ、アクセラレーションなど、アプリケーションと密接に関連するサービスにも同様に適用できます。同氏は、スクリプトに基づく長期的な管理への依存には危険が伴う可能性があると主張しており、私もこれに同意します。コマンドの実行順序、適切なロールバック手段の不足、一般的な障害、スクリプト内で障害に対処できないことは、いずれも大きな混乱を招く可能性があります。特に、混乱の影響を受けやすい本番ネットワークでは深刻です。導入後はパッケージ、構成、アプリ、データのいずれも変更できないという前提に基づくイミュータブルインフラストラクチャモデルを使用することで、組織は、より安定性と俊敏性に優れ、管理しやすい環境を実現できます。同氏は、イミュータブルインフラストラクチャを実装するためのシンプルな手順を紹介しました。
1. 新規プロビジョニング
2. 新規をテスト
3. トラフィックを新しい環境に転送する
4. ロールバックに備えて旧環境を残しておく
治療法ではなく、症状としてのDevOps
最後に、Mark Thiele(@mthiele10)氏のセッションに参加しました。同氏は、DevOpsは健全な組織を実現するための手段ではなく、組織が健全であることの表れだと主張しました。Switch SUPERNAPのバイスプレジデントである同氏は、「現在のやり方では規模を拡大できないと考える」よう組織に助言し、次に訪れる大きな需要に対応するために必要な拡張性を、人材とプロセスによって継続的に実現するよう促しています。今日のアプリケーションと同様、規模も一定ではありません。そのため、IT全般において、よりアジャイルで協調的なアプローチが必要です。Mark氏は効率性とビジネス価値をより重視し、「ITはITコストを削減するために生まれたのではない」と述べ、ITの役割はビジネスに価値をもたらすことだと指摘しました。そのため、テクノロジーではなくサービスを軸に考え、サービスの設計と提供に協調的なアプローチを採用するよう組織に勧めています。
コラボレーションは共通のテーマであり、IT部門間のサイロだけでなく、各部門内のサイロにも同じように注目が集まりました。IT部門内か部門間かを問わず、サイロを越えて連携することは、アプリケーションの提供時間、パフォーマンス、スケーラビリティ、セキュリティに関するポリシーを策定して適用するためだけでなく、開発から本番環境まで、アプリケーションからユーザーまでのエンドツーエンドのアプリケーションデリバリを最適化するために必要なプロセスを定義し、導入するうえでも重要です。
全体として、マイクロサービスとコンテナの関連性に加え、その結果として急増するサービスとそれを支えるインフラストラクチャをDevOpsアプローチで管理する必要性が強調されました。組織が、.com時代に経験した指数関数的な成長に匹敵することが確実視される変革に乗り出す中、IoTは、テクノロジー(コンテナ、マイクロサービス、ネットワークへのソフトウェア定義型アプローチ)と、それらを包括するDevOpsアプローチの両方を大きく推進する要因となるでしょう。
NYからは以上です。よい木曜日をお過ごしください!
著者について

Lori MacVittieは、F5のOffice of the CTOに所属するDistinguished Engineer兼Chief Evangelistであり、アプリケーションデリバリ、自動化戦略、インフラストラクチャに関する深い専門知識を有しています。AIエージェントのガードレール策定、脆弱なマルチクラウドアーキテクチャの分析、スケーラブルなシステムの限界の検証など、複雑な事柄を明快にすることで知られています。アプリケーション開発、ITアーキテクチャ、ネットワークおよびシステム運用の分野で、30年以上にわたる業界経験を有しています。F5入社前は、受賞歴のあるテクノロジー編集者として活躍していました。 MacVittieはコンピューターサイエンスの修士号を取得しており、セキュリティ、クラウド、エンタープライズアーキテクチャにわたる分野で多数の著作を発表しています。また、テーブルトークゲームとビデオゲームをこよなく愛し、チーズについては遠慮なく強いこだわりを語ります。
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