アジア文化では、不確実な時期に進むべき方向や安心を求めて、占星術や占い師に頼る人が多くいます。
近年のアジアの発展に目を向けると、この地域は世界経済をけん引する存在へと台頭し、さらにテクノロジーとイノベーションのリーダーへと大きな進化を遂げてきました。この発展はアジアに多くの機会をもたらす一方で、ビジネスモデルや事業運営にも変革を迫っています。地域の成長が続く中、企業は新たな可能性に期待を寄せていますが、こうしたデジタルディスラプションによって、多くの不確実性や課題も浮き彫りになっています。
テクノロジーの導入が今後どのように進み、ビジネス変革をどう推進するかを占うにあたり、F5 Networksは占星術になぞらえ、アジアの新たなデジタル経済を形作る12の主要な予測(星占い)を提示します。
1. 牡羊座:牡羊座の人は勇気があり、大胆です。こうした資質が、アジアにおけるテクノロジーの導入とイノベーションに対する自由なアプローチを後押ししています
アジアは、革新的なテクノロジーを最も積極的に導入する地域の1つとして評価を高めています。クラウドコンピューティングなど、ビジネスを中心としたテクノロジーの導入と統合において、すでに他の地域をリードしています[1] 。また、ビッグデータ分析[2]でも同様です。今後もアジアは、モバイル決済、人工知能、モノのインターネットなどのテクノロジーについて、多様な実装を先導するだけでなく、推進していくことが期待されます。
今後数年間、アジアの極めて競争の激しい環境を背景に、企業はビジネス上の課題や機会に対応する新たな技術トレンドを、これまで以上に積極的に取り入れるようになるでしょう。特に東南アジアでは、スタートアップの台頭により、[3] 従来の大手企業は、こうした新たなビジネスコミュニティやビジネスモデルのスピードと俊敏性に後れを取らないよう、イノベーションと適応を迫られることになります。
2. 牡牛座:牡牛座の鋭く戦術的な視点は、アジアにおける戦略的投資、特に顧客エンゲージメントを重視する営業・マーケティング部門への投資に反映されるでしょう
アジアでは、職場のデジタル化への投資が増加するでしょう[4]。特に、営業およびマーケティング部門で顕著になると見込まれます。モビリティとコネクティビティで先行するこの地域では、モバイルやアプリケーションを活用することで、これらの部門が顧客と不可欠なリアルタイム接続を確立するための重要な機会が生まれます。また、分析機能によって豊富なビッグデータを活用できるようになり、顧客行動の予測や、独自の商品と顧客エンゲージメントの最適化に役立ちます。
3. 双子座:CIOの役割が進化し続け、より幅広い対応力が求められる中、双子座の柔軟性はCIOにとって非常に重要な資質です
事業の方向性を形作るうえで、より戦略的な役割を担う責任を負うCIOには、2008年以来アジアで最も深刻なIT人材不足に対処するため、さらなる柔軟性と機転が求められます[5]。
人材も資金も不足する中、デジタル戦略は、急速に進展するアジアの動きに追随することが難しくなります。企業はこれまで以上に、デジタル戦略や顧客との接点を支えるリソースとインフラストラクチャの可用性を確保する必要があります。クラウドベースのアプリケーションは、業務効率を高め、CIOが柔軟に取り組むための重要なツールとなるでしょう。クラウドへ移行することで、企業はITサービスを一元管理し、運用コストを抑えて維持できます。これは、専用のローカル管理型セキュリティインフラストラクチャを維持するために、セキュリティ予算を投じて各分野のIT専門人材を一式採用する場合と比べて、コストを抑えられます。[6]
4. 蟹座:自己主張が強く直感力に優れた蟹座の人のように、アジアの企業は顧客ニーズを先読みする力を今後も高めていきます
お客さまが何を、いつ、どのような形で必要とするかを予測することが、新たな常識となります。あらゆるテクノロジーの導入とイノベーションは顧客エンゲージメントを基盤とし、それがCIOのデジタル投資予算を左右するようになります。
今日では、デジタルを自在に活用する消費者と常時接続環境が相まって、企業に対する顧客の期待は大きく変化しています。実際、調査によると、この地域の企業では、良好なユーザー体験を提供できないアプリケーションは、顧客基盤の約3分の1を失うリスクがあります[7]。
企業は、モビリティとアプリケーションエコシステムがイノベーションを推進するためのツールであるだけでなく、成長を可能にする基盤でもあると理解することで、競争優位性を維持する絶好の機会を得られます。この観点からF5は、アジアの企業がアプリケーションデリバリの課題に対応し、シームレスなユーザー体験とエンゲージメントを実現できるよう支援してきました。
5. 獅子座:生まれながらのリーダー:アジアの次世代リーダー層がITに関する意思決定にますます深く関与
職場のデジタル戦略によってビジネスモデルのあらゆる機能が変革する中、事業部門(LOB)はビジネスプロセス変革への関与を深め、職場のテクノロジー施策で中心的な役割を担うようになります。実際、IDCによると、2019年までに世界の企業IT支出の半分近くをIT部門以外の事業部門が負担するようになります[8]
アジアの企業では、クラウドプラットフォームとアプリケーションの導入がますます密接に結び付くようになり[9]、アプリ開発者も重要な意思決定者として台頭しています。エンドユーザー体験に関する理解を深め、連携を強化することで、アプリ開発者は企業のクラウドに関する意思決定において、LOB部門とより緊密に協力するようになります。
6. 乙女座:経済の先行きが不透明な時代には、乙女座の知性と信頼性が、CIOによる俊敏性と慎重さの両立を後押しします
イノベーションで世界第6位にランクされるアジアには、絶えず進化と革新を続け、限界を押し広げることが求められています。地域の人口増加と新興ビジネス分野の成長を背景に、企業はビジネス上の機会とニーズに迅速に対応する必要があります。
真の俊敏性と競争優位性は、アプリを容易かつ迅速、安全にデプロイして拡張し、新たな市場機会に対応するとともに、顧客の要求に即応できることから生まれます。その過程で、レガシーITインフラストラクチャは、俊敏なビジネスに必要なデジタルトランスフォーメーションを実現するうえで大きな障壁となる可能性があります[10]。一方、企業はクラウドを活用し、効率化やコスト削減にとどまらないまったく新しいシナリオを実現することで、不確実な経済環境下でも成功を収め、クラウドの可能性を最大限に引き出せるようになります。
7. 天秤座:サイバー攻撃に対するアジア地域の脆弱性が高まる今、サイバーセキュリティ戦略の策定に必要なのは、まさに天秤座の洞察力に優れた気質です
アジア太平洋地域では、サイバーセキュリティが重要な課題となっています。テクノロジーの急速な普及に、十分なサイバー防御体制の整備が追いついていません[11]。2016年には、Web上の大手サイトの一部を停止に追い込んだDynへのDDoS攻撃をはじめ、注目を集めるサイバー攻撃が相次ぎました。もはや攻撃は「起きるかどうか」ではなく、「いつ起きるか」の問題です。
モビリティによって状況は一変し、今やほぼあらゆる用途にアプリがあります。そこに危険が潜んでいます。F5の調査では、侵害の72%がアプリへの攻撃に起因することが明らかになっています。アプリケーションプロバイダーが管理できないデバイスや、管理の及ばない場所やネットワークからもデータにアクセスできます。高度な手口を用いるサイバー犯罪者に対抗するには、すべてのアプリケーショントラフィックを可視化する効果的なセキュリティ戦略が必要です。組織にとって最も重要な資産、アイデンティティ、アプリケーションを保護するインテリジェンスを多層的に追加し、企業のセキュリティポートフォリオを強化します。
8. 蠍座:アジア最大の変革を担うミレニアル世代は、蠍座の行動力と野心を体現する存在です
アジアはミレニアル世代の人口が最も多く、世界全体の約60%を占めています。ミレニアル世代が重視するのは、柔軟性とエンゲージメントです。企業は、モバイルを使いこなすこの世代のニーズに応えるため、自らを見直し、変革しなければなりません。そのためには、いつでもどこでもミレニアル世代とつながり、コミュニケーションを取れることが必要です。また、ミレニアル世代にとっては、体験も非常に重要です。企業は、集中力が長く続かないことの多いミレニアル世代に訴求する革新的な体験を提供しようとするため、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)が優先されるでしょう。
9. 射手座:自由と柔軟性は射手座を象徴するだけでなく、今日のデジタル経済において求められる俊敏性、セキュリティ、インテリジェンスも表しています
今後2年間で組織が大規模なデジタルトランスフォーメーションを遂げることに備えるAPAC地域の経営幹部が増えています。デジタルトランスフォーメーションがもたらす無限の可能性に期待する一方で、基盤を適切に整えることの重要性も十分に認識しています。
こうした基盤には、アプリケーションサービスの導入と管理を容易にするためのインフラストラクチャの可視化に加え、ビジネスニーズに対応し、運用効率を最大化する単一のプラットフォームが必要です。
10.山羊座:機転の利く山羊座のように、CIOは地域全体にわたるIT人材不足に対処しながら、顧客の自動化およびアウトソーシングモデルに対する需要の大幅な増加にも対応する必要があります
アジアのCIOの69%は、人材不足によって組織が変化のスピードに対応できなくなると考えています[12]。職場で利用されるテクノロジーがますます高度化する中、限られた高度IT人材をめぐる競争は、アジアでピークに達するでしょう。予算や支出への制約が厳しくなる中、アウトソーシングモデルの拡大や自動化需要の増加が主要なトレンドとして浮上します。信頼できるサードパーティーのITサービスプロバイダーと連携することで、CIOは新しいテクノロジーの活用に注力できるようになり、こうした将来を見据えたプロジェクトの実施に必要なリソースも確保できます。また、IT人材の不足により、インテリジェントアプリケーションや機械学習を通じたセキュリティ自動化への需要も高まるでしょう。
11. 水瓶座:水瓶座の特徴である独創性と型にはまらない発想が、アジアのダイナミックな通信業界をけん引する鍵に
通信業界は競争が激しいため、アジアでは最も革新的な形でテクノロジーの導入が進むでしょう。現在、コネクテッドデバイスによって、決済、小売、交通、企業間コラボレーションなど、幅広いモバイルアプリケーションが利用できるようになっています。こうした機能を利用するうえで、シームレスなデータ接続は消費者にとって不可欠です。データ消費量の急増とネットワーク品質の重要性の高まりにより、インド、シンガポール、マレーシアでは競争が激化し、新規参入企業が既存事業者から顧客を獲得するために、より低価格の料金プランを提供する可能性があります[13]。さまざまな圧力に直面するアジアの通信事業者は、セキュリティとパフォーマンスを損なうことなくネットワーク需要に対応しながら市場シェアを獲得するため、積極的かつ先進的なアプローチを取る必要があります。
12. 魚座:魚座が持つ適応力は、物々交換からキャッシュレス取引へと既存の決済モデルを進化させるなど、テクノロジーによる変革をリードします
モバイルアプリからチャットアプリまで、多様な決済モデルがeコマースのデジタルトランスフォーメーションを支える重要な柱となります。現在、オンライン取引の3分の1以上がモバイル経由で行われており、Alipayなどアジア発の決済手段が特に大きな成長を牽引しています。アジアではビジネスモデルが高度に多様化しており、消費者がよりシームレスで利便性の高い体験を求め続けるなか、デジタル決済も絶えず進化していくと考えられます。
[1] Asia Cloud Computing Association、 2016 Cloud Readiness Index
[2] IDC、IDCの調査で、アジア太平洋地域の組織におけるビッグデータおよびアナリティクスへの対応準備が急速に進展していることが判明
[3] Wall Street Journal、 投資家が語る、東南アジアのスタートアップ市場は明るい
[4] Forbes Insights、 デジタルトランスフォーメーションを成功させる方法
[5] HR In Asia、 APACのCIOが直面する深刻なIT人材不足
[6] F5 Networks, F5、妥協のないクラウドアプリケーションサービスを提供
[7] CA Technologies; CA Technologiesの調査で、アジア太平洋および日本におけるブランドロイヤルティの有効期間はわずか6秒と判明
[8] https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS41026616
[9] IDC、東南アジアの企業の70%がハイブリッドクラウドを導入すると予測
[10] Hitachi Consulting、 レガシーシステムが90%の企業の足かせに
[11] KPMG、 新興市場におけるサイバーリスク
[12] http://www.enterpriseinnovation.net/article/cios-apac-face-greatest-tech-skills-shortage-769314592
[13] http://www.manilatimes.net/costs-rivalry-put-asian-telcos-pressure-2017/296786/
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