F5のAI投資で運用負荷を軽減し、セキュリティを強化――さらなる効果も

F5エコシステム | 2025年7月15日

F5では、人工知能への継続的な投資が、すでにお客さまと従業員の双方に具体的な価値をもたらしています。F5のAIイニシアチブでは、お客さまの負担となる反復的な手作業を減らすことに重点を置いています。こうした摩擦を生み、生産性を低下させる作業を削減することで、セキュリティチームは人員を増やすことなく、増大する脅威やアプリケーションの複雑化に対応しやすくなります。

このような負担の一般的な例としては、大規模なポリシーの調整、ログデータの確認、自動的に解決できるアラートへの対応、標準的なコードスニペットや構成ファイルの反復作成などが挙げられます。

“F5のAIイニシアチブでは、お客さまの負担となり、生産性を低下させる反復的な手作業の削減を重要課題の1つとしています。”

反復的な手作業を体系的に削減し、同時にセキュリティ態勢を強化するため、F5はAIへの投資を4つの主要な製品領域に集中させています。

  1. F5 Application Delivery and Security Platform全体で利用できるF5 AI Assistant。 F5 AI Assistantを、F5 Distributed CloudやF5 NGINX Oneなどの個別ソリューションから、F5 Application Delivery and Security Platform全体へと拡張しました。(プラットフォーム全体で利用できる新しいF5 AI Assistantについては、本日のブログ記事をご覧ください。)F5 AI Assistantは、DevOps、NetOps、SecOpsの各チームがワークフローを効率化し、構成をより効率的に確認・操作し、状況に応じた推奨事項やガイド付きの修復手順を得られるよう支援します。ハイブリッド環境やマルチクラウド環境の複雑さを軽減し、もちろん煩雑な作業も削減できる強力なツールです。
  2. よりスマートな脅威検知。生成AIと機械学習は、API攻撃、悪意のあるボット、複雑な多段階のエクスプロイトなどの脅威を特定するために使用されるシグネチャを改良し、脅威検知を変革しています。これらのテクノロジーにより、新たな脅威や回避型の脅威をより高精度かつ迅速に特定できるようになります。従来の手法を改善し、多層防御戦略を進化させることで、絶えず変化する今日の脅威環境がもたらす課題への対応を支援します。


  1. コード生成の高速化生成AIは、高品質で目的に即したコードの作成に優れた効果を発揮します。その一例が、F5 BIG-IPをご利用のお客さま向けにF5 AI Assistantで提供する、新しいiRulesコード生成機能です。(詳しくは、こちらのソリューション概要をご覧ください)。

    この機能はAIを活用し、iRulesの作成と説明のプロセスを大幅に簡素化することで、手作業を削減し、価値実現までの時間を短縮します。コード生成システムには、F5が培ってきた高度な専門知識が活用されています。これはまだ始まりにすぎません。今後はコード生成を他のF5製品にも拡大し、さらなる効率化を実現していきます。

  2. 的を絞ったアラートと分析。セキュリティチームがより迅速かつ的確に、成果を上げられるよう、F5はエージェント型AIへの投資を拡大しています。先ごろ買収したFletchは、エージェント型AIを活用して膨大なサイバーセキュリティデータを明確かつ優先順位付けされたインサイトに集約する企業であり、このビジョンの実現を加速させます。

    エージェント型AIは、複数のデータソースから得られる1日数千件ものアラートを分析して相関付けし、最も重大な脅威を自動的に抽出できます。これにより、アラート疲れを軽減し、対応時間を短縮するとともに、チームが事後対応ではなく先回りして対処できるよう支援します。

    F5は、進化する脅威にセキュリティ担当者が先手を打って対応し、ノイズの選別ではなく、最も重要な領域に専門知識を集中できるよう、これらの機能をF5 Application Delivery and Security Platformに組み込んでいます。Fletchの買収について詳しくは、以前の投稿をご覧ください。

F5 AI Data Fabricによるエンジニアの能力強化

また、エンジニアリングチーム全体でF5 AI Data Fabricを通じてAIを活用しています。F5 AI Data Fabricは、生成AIの力を活用するために2024年初頭に導入したシステムです。トレーニングデータセットのラベル付けなどのタスクの自動化を支援し、エンジニアやデータサイエンティストだけでなく、技術職以外の専門家も機械学習モデルを安全に構築、トレーニング、デプロイできるようにします。

主要なイノベーションの1つは、実世界のデータセットの統計的特性を再現する人工生成データである、合成データの活用です。これにより、実際のお客さまデータを公開することなく、高品質なトレーニングデータを安全かつ大量に作成し、機械学習の開発を加速できます。(合成データの詳細については、こちらの最近の投稿をご覧ください。)

また、公開済みのSDKを通じてこれらの機能をモジュール化および自動化し、モデルのトレーニング、デプロイ、データ処理などの機能に容易にアクセスして統合できるようにしました。AI Data Fabricは複雑さを抽象化することで、F5社内でAIを広く利用できるようにし、プロダクトチームがデータサイエンスに関する高度な専門知識がなくても機械学習を活用できるようにします。

F5 AI GatewayでAIアプリケーションのセキュリティを確保

F5 AI Gatewayは、AIを活用したアプリケーションを保護、高速化、監視します。これは、F5のアプリケーションデリバリおよびセキュリティ機能の自然な進化を示すものです。

今日のハイブリッドマルチクラウド環境向けに設計されており、スタンドアロンソリューションとして導入することも、既存のF5ソフトウェア、ハードウェア、サービスと統合することもできます。

AI Gatewayの中核を成すのは、ポリシーオーケストレーションエンジンです。モデルベースとパターンベースのプロセッサーを組み合わせ、ユーザーと大規模言語モデル(LLM)の間でやり取りされるプロンプトを検査し、プロンプトインジェクションなどの脅威や、新たに出現するAI固有の攻撃を検出します。現在のあらゆるAI関連ソリューションやセキュリティソリューションと同様に、絶えず変化するニーズや脅威に対応するため、進化し続ける必要があります。

新たな機能の開発にあたり、F5の開発者はF5 AI Data Fabricを活用し、機械学習モデルのトレーニングとデプロイを簡素化しています。これは、共通のAIインフラストラクチャによって製品チーム全体のイノベーションが加速し、各チームが目的に特化したAI駆動型機能の提供に注力できることを示す好例です。

F5 AI Center of Excellenceによるベストプラクティスの確立とさらなる取り組み

2025年2月にF5内に設立されたF5 AI Center of Excellenceは、AIエンジニア、研究者、アーキテクトで構成され、全社的なAI活用の拡大に注力する一元的なチームです。このチームを率いることを誇りに思います。ベストプラクティスの策定、共通インフラストラクチャの構築に加え、プロダクトチームと連携してAIイニシアチブの足並みをそろえ、加速させています。

F5 AI Data Fabricを活用して、データ収集からコンテナ化されたモデルやAIアプリのデプロイまで、AIライフサイクル全体を効率化し、F5製品へのAI統合を迅速化します。

F5のCenter of Excellenceは、実践的な専門知識を提供するだけでなく、AI活用の全過程を通じて、共有ツール、再利用可能なコード、ガイダンスを提供し、各チームが自立して取り組めるよう支援します。また、人材育成も重要な優先事項であり、AI人材の獲得競争が激しい市場において、F5全体のチームのスキル向上を後押しします。

さらに詳しく知りたい方は、今週発表されたF5のAI関連ニュースをAccelerate AI Webページでぜひご覧ください。

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