F5とEquinixが連携し、安全なマルチクラウドアプリケーションデリバリを簡素化

F5エコシステム | 2025年8月05日

アプリとAPIは事業運営の生命線であり、組織では、こうしたデジタル資産を世界中のパートナー、サプライヤー、顧客と共有する必要性がますます高まっています。ビジネスパートナー向けアプリ交換により、パートナーは特定のアプリケーション、API、データに安全にアクセスできるようになり、パートナーとの連携が可能になります。こうした交換には、次のようなメリットがあります。

  • APIの収益化:段階別アクセスまたは従量課金モデルによる収益の創出
  • 市場投入までの時間を短縮:構築済みのAPIを活用して製品を迅速にリリース
  • イノベーションの加速: コラボレーションと新たなビジネス機会を創出

ただし、世界中のパートナーを支援するには、地域を問わず、こうした情報交換のセキュリティと信頼性を確保する必要があります。

グローバルビジネスパートナーへのセキュアなアクセスを提供

複雑な手作業による導入プロセスとサイバーリスクの増大により、パートナーが社内アプリケーションにアクセスできるようにすることは、セキュリティチームとITチームにとって困難です。従来のアプローチでは通常、ネットワークファイアウォールやアプリケーションファイアウォール、VPN、ロードバランサー、ルーターなど、さまざまな場所に分散した複数のポイント製品が必要となり、次のような問題が生じます。

  • パートナーユーザーから離れた場所にあるアプリケーションによる遅延の問題
  • データセンター内のアプリケーションDMZですべてのサイバー攻撃に対処することによる、スケーリング上の問題
  • 複数のクラウド環境とオンプレミス環境にまたがる複雑な管理

パートナーごとにアプリケーションやAPIへのアクセスレベルが異なる場合があり、一貫したセキュリティ制御の実装が困難になります。さらに、パートナーの増加に伴い、認証の管理と監視はますます複雑になり、アプリケーション、API、データがリスクにさらされます。

業界や地域によってコンプライアンス要件が異なるため、パートナーとの連携はさらに複雑になります。その結果、パフォーマンス、セキュリティ、アクセスのニーズを両立することが難しくなり、コストが高く、保守しにくいインフラにつながります。

F5とEquinixでセキュアなビジネスパートナー向けアプリ交換環境を構築

F5 Distributed Cloud Services within the F5 Application Delivery and Security Platformに含まれるF5 Distributed Cloud Servicesは、Equinixのグローバルなプレゼンスと組み合わせることで、運用を一元化したアプリケーションデリバリーファブリックを構築し、組織がこうした課題を克服できるよう支援します。Equinix Network Edgeポータルで提供される統合済みの仮想ネットワーク機能を使用して、F5 Distributed Cloud Customer Edge(CE)ソフトウェアをEquinix Network Edge上に導入できます。これにより、新たなインフラストラクチャの導入に伴うコスト、リスク、遅延を回避しながら、世界各地の主要都市圏にいるパートナーと迅速かつセキュアに接続できます。今後の投稿では、個々の機能に加え、固有のニーズに応じてソリューションを調整する方法についても詳しくご紹介します。

Distributed Cloud CEを使用すると、SaaSとして提供されるDistributed Cloud Servicesの機能を、オンプレミス、パブリッククラウド、エッジの各拠点で利用できます。F5サービスをEquinix Network Edgeに導入し、Equinix Fabricと組み合わせることで、物理ハードウェアを必要とせずに、プライベートクラウド、パブリッククラウド、パートナーネットワークを安全かつ効率的に相互接続でき、運用の複雑さを大幅に軽減できます。

Equinixのグローバル拠点をすぐに利用できるため、ビジネスパートナーの事業拠点により近い場所までF5のアプリケーションサービスとセキュリティサービスを拡張できます。主要なクラウドプロバイダーに隣接してサービスを展開することで、パブリックインターネット経由でトラフィックをルーティングするコストやリスクを伴わずに、エンタープライズグレードのパフォーマンスとレジリエンスを確保できます。また、この近接性は、エグレス料金の削減と応答時間の短縮にも役立ちます。その結果、可用性とパフォーマンスを維持しながら、パートナーにアプリやAPIへのセキュアなアクセスを提供する、プライベートで高パフォーマンスなアプリケーションデリバリを実現できます。

Distributed Cloud Servicesは、あらゆる環境で一貫したポリシーと可視性を確保し、ハイブリッドマルチクラウド接続の簡素化、堅牢なアプリケーションデリバリ、統合セキュリティを実現します。また、地域固有のコンプライアンスポリシーを適用できるため、グローバルな運用を簡素化できます。WAF、ボット対策、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃対策、APIセキュリティなどのセキュリティ機能を活用し、あらゆる場所でデータを保護できます。F5とEquinixは連携して、各業界固有のニーズに合わせたセキュアな情報交換を支え、最適なパフォーマンスとレジリエンスに優れたコラボレーションを実現します。

金融サービス:安全でコンプライアンスに準拠したパートナーシップを支える

金融機関は、技術的な複雑さを解消しながら、最大限の稼働時間とセキュリティを備えたビジネスパートナー間のエクスチェンジを構築することで、Payment Card Industry Data Security Standard(PCI DSS)やGramm-Leach-Bliley Act(GLBA)などの規制への準拠を実現できます。たとえば、グローバル銀行は、厳格なガバナンス基準を適用しつつ、API共有によるイノベーションを可能にするパートナーエクスチェンジハブを通じて、フィンテックパートナー、決済処理事業者、その他の金融機関と安全に接続できます。

政府機関:安全な情報共有の効率化

連邦、州、地方の各政府機関は、機関間で情報を共有するための保護されたチャネルを構築することで、セキュリティと連携を強化できます。機密性の高い市民データやミッションクリティカルな情報を認可された機関間で共有するために、セグメント化されたプライベート接続を確立することで、政府機関は緊急対応の連携を改善し、複数機関にまたがる住民向けサービスの提供を簡素化できます。

医療:患者データ交換の保護

医療機関は、HIPAAなどの医療およびデータプライバシーに関する規制へのコンプライアンスを維持しながら、患者データを安全に交換しやすくなります。F5とEquinixは、セグメント化されたプライベートかつ低遅延の接続を実現し、データ主権と患者のプライバシーを維持しながら、機密性の高い患者データを認可された医療提供者、研究者、パートナーと共有できるようにします。

小売:サプライチェーン連携の可能性を引き出す

セキュアなアプリケーション交換により、小売企業はサプライチェーン全体にわたる複雑なパートナーエコシステムを管理できます。セキュリティやパフォーマンスを損なうことなく、メーカーや流通業者から物流事業者、決済代行事業者に至るバリューチェーン全体で、重要なアプリケーションやデータへのアクセスを拡張できます。こうした連携により、小売企業は市場の需要に迅速に対応し、よりレジリエントで即応性の高いサプライチェーンを構築できます。

グローバル組織:データ主権コンプライアンスを簡素化

複数の法域で事業を展開する企業は、データの保存、処理、アクセスを行う場所を完全に制御し、データ主権の要件に準拠できます。法域ごとに明確な境界を設けることで現地の法令に準拠し、統合されたグローバルインフラストラクチャによって複雑さを解消できます。

グローバルビジネス向けの最新ソリューションを活用

F5とEquinixの共同ソリューションは、単なるインフラストラクチャにとどまらない価値を提供します。ビジネス上のメリットは次のとおりです。

  • 市場投入までの時間を短縮: インフラ計画に数か月を費やすことなく、ビジネスパートナーとの接続環境を数分で導入できます。
  • 包括的な接続性:世界各地の市場やクラウド環境に、低遅延かつセキュアに接続できます。
  • イノベーションの強化:パートナーとAPIやデータを共有するためのセキュアなチャネルを構築します。
  • 運用効率の向上: リージョンや環境を横断して、一元的な可視化とポリシー制御を実現します。
  • コストの最適化:オンデマンドのSaaSベースの利用形態により、ハードウェアコストを最小限に抑えるか完全に排除し、トラフィックをプライベートな高性能相互接続経路上に維持することで、クラウドのエグレス料金を削減します。
  • アジリティの向上:インフラストラクチャの制約を受けずに、変化するビジネスニーズに対応できます。
  • コンプライアンス対応の簡素化:多様な法域におけるデータローカリティとガバナンスの要件への対応を支援します。

F5とEquinixは、グローバルなアプリケーションデリバリとセキュリティの複雑さを軽減し、組織が中核となるビジネス成果に注力できるよう支援します。パートナーとの連携を通じて、新たな収益源の創出、顧客体験の向上、デジタルトランスフォーメーションの加速を支援します。

詳細については、ウェビナーにお申し込みください。

また、以前のブログ記事「F5とEquinixが分散アプリのセキュアな導入を簡素化」とプレスリリースもぜひご覧ください。

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著者について

Joe Kanagusuku
Joe Kanagusukuシニアテクニカルアライアンスマネージャー | F5

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