「F5 2025 State of Application Strategy Report」によると、現在、96%の組織がAIモデルを導入しています。その中で、ITリーダーはモデルのセキュリティとコンピューティングコストを最大の懸念事項として挙げています。その理由は明らかです。AI特有の新たなセキュリティリスクが次々と出現しているうえ、クラウド上のAIシステムとのやり取りのたびに、新たな費用が発生する可能性があるためです。
こうした要因を背景に、企業はAIアプリケーションのセキュリティ強化、コスト削減、パフォーマンス最適化を同時に実現しようとしています。特に、複雑さを増幅させ、規模をさらに拡大させる分散型アプリケーションアーキテクチャが一般化する中で、その必要性が高まっています。
F5とGoogle Cloudは、こうした課題の解決に向けて連携し、AI活用の取り組みを阻む障壁の解消を支援しています。両社のテクノロジーを組み合わせることで、AIアプリの最適化とセキュリティ強化を支える強力なソリューションを提供する仕組みをご紹介します。
新たなAIリスクへの対策
プロンプトインジェクション、モデルポイズニング、データ漏えいなど、進化を続ける脅威によってリスク環境は大きく変化し、セキュリティチームやアプリケーションチームは新たな課題に直面しています。多層防御などの従来のセキュリティフレームワークでは、こうしたAIに起因する脆弱性への対応がますます困難になっています。
新たなリスクへの対策を支援するため、F5とGoogle Cloudは、AIアプリケーションスタック全体でSecure AI Framework(SAIF)を実用化すべく連携しています。これにより、従来のアプローチを超えた、フレームワークに準拠するセキュリティを実現します。
“「プロンプトインジェクション、モデルポイズニング、データ漏えいなど、進化する脅威によってリスク環境が大きく変化し、セキュリティチームとアプリケーションチームは新たな課題に直面しています」”
たとえば、AIリスク軽減において特に重要な要素の1つは、モデルに入力されるユーザープロンプトと、それに応じて生成される出力のセキュリティを確保することです。F5 AI Gatewayを使用すると、チームはプロンプトとレスポンスをリアルタイムで検査し、適応型制御を実装して、SAIFが重視するフィードバックループの高速化を実現できます。F5 AI Gatewayは、攻撃パターンから学習する動的フィルタリングと、最新のプロンプトインジェクション手法に適応する自動脅威対応を採用しています。
F5 AI Gatewayは、今日のハイブリッド、マルチクラウド、AI主導の環境向けに構築された包括的なソリューションであるF5 Application Delivery and Security Platformの一部です。F5 ADSPは、AIアプリ向けの包括的なセキュリティ機能とデリバリー機能を単一の製品としてGoogle Cloudユーザーに提供し、ITチームとセキュリティチームの管理を簡素化します。F5 ADSPには、F5 AI Gatewayに加え、APIセキュリティ、AIランタイムセキュリティ、保護されたAIデータデリバリーなどの機能が含まれており、AIライフサイクル全体を通じて組織を保護するのに役立ちます。
F5 AI Gatewayは、Google Cloud Sensitive Data Protectionと併用することで、プロンプトとレスポンスに含まれる個人を特定できる情報やその他の機密データを自動的に検出して秘匿化し、AIアプリケーションに堅牢かつ自動化されたデータ損失防止機能を提供することもできます。
クラウドコストの管理
従業員と顧客の双方に向けてAIソリューションを大規模に導入する中、多くの組織で想定を上回る費用や予期せぬ予算超過が発生しています。実際、IT部門と財務部門のリーダーの72%が、生成AIにかかるクラウド支出の管理が困難になりつつあると回答しています。
F5 AI GatewayをGoogle CloudのAIインフラストラクチャと統合することで、組織はコストとパフォーマンスを管理しながら、Google Cloud TPUやNVIDIA GPUなどの高性能ハードウェアを活用できます。F5 AI Gatewayは、AIアプリケーションのきめ細かな制御と最適化を可能にする、次のような各種機能を提供します。
- インテリジェントな負荷分散: リアルタイムのパフォーマンス指標、リソースの可用性、コストを考慮して、AIリクエストを複数のモデルインスタンスに分散します。
- セマンティックキャッシュ: 意味的に類似するリクエストをインテリジェントにキャッシュすることで、コストを大幅に削減し、応答時間を短縮します。
- トラフィックルーティングの最適化: 複雑さ、コスト、コンプライアンス要件に基づいて、リクエストを最適なAIモデルに振り分けます。
- レート制限:部門、アプリケーション、API、または個々のユーザーに使用量のしきい値を設定することで、リソースの枯渇を防ぎ、コストを管理します。
- エッジAIの導入(F5 Distributed Cloud Services): AIワークロードをデータソースやユーザーの近くで実行することで、レイテンシと帯域幅コストを削減しながら、アプリケーションの応答性を向上させます。
AI活用の取り組みを保護し、最適化する準備はできていますか?
AIには、ビジネスモデルや業界を変革する力があります。ただし、その力を引き出すには、まずAIのセキュリティ確保と最適化に向けた実践的な対策が必要です。F5とGoogle Cloudは連携し、パフォーマンスを犠牲にすることなくAIアプリケーションを保護し、コスト効率を高めるために必要なツールを提供します。
AIの効果を最大限に引き出し、組織全体での導入を加速できるよう、F5とGoogle Cloudが支援します。AI活用の取り組みをシンプルにし、強化する方法をご覧ください。
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