ここ数か月、F5はマルチクラウドの普及を継続的に訴え、今後数年のうちに大半の企業が(まだ導入していない場合でも)複数のクラウドプラットフォームにワークロードを展開するようになると予測しています。マルチクラウドに懐疑的な方にとっても、F5の最新のState of Application Deliveryレポートは、この見方を強く裏付ける結果となりました。回答者の87%がすでに複数のクラウドを活用しており、約60%が2~6社の異なるプロバイダーを実際に利用していると回答しています。
しかし重要なのは、マルチクラウドを新たな標準として受け入れているのがクラウドユーザーだけではないという点です。クラウドプロバイダー自身も、顧客がプライベートクラウドの制御性とセキュリティを維持しながら、パブリッククラウドの柔軟性と拡張性を活用するために、マルチクラウドソリューションを採用していることを認識し始めています。この認識を受け、プロバイダーはサービスの提供範囲を広げています。一部のプライベートクラウドベンダーは、パブリッククラウド上でサービスを提供する一方(VMware on AWSやIBM Cloud、Cisco on Google Cloudなど)、パブリッククラウドプロバイダーは、従来型のデータセンター環境でサービスを提供し始めています。後者の例であり、本記事のテーマでもあるのが、Microsoft Azureが開発したAzure Stackです。これにより、企業は自社のデータセンター内でAzureのインフラストラクチャおよびネットワーキングサービスを利用できます。
Azureの拡張機能として設計されたAzure Stackがもたらす最大の価値は、ハイブリッドクラウド環境間でワークロードを容易に移行できることです。これにより、クラウドバースティング、災害復旧、その他さまざまな特化型ハイブリッドアーキテクチャを簡単に構築できます。アプリケーション所有者は、Azureでアプリケーションを開発・テストした後、迅速かつシームレスにAzure Stackへ移行して本番環境にデプロイできます(逆方向の移行も可能です)。また、AzureとAzure Stack間の接続を活用したハイブリッドアプリケーションも構築できます。つまり、Azureユーザーは、新たな知識を習得することなく、必要に応じてインターネットから完全に切り離した自社のプライベートデータセンターで「Azureエクスペリエンス」を利用できるようになります。
F5によるAzure Stackのサポート
AzureとAzure Stackの両方で同一の動作を実現するF5のBIG-IP Virtual Edition(VE)により、ユーザーは環境間で関連するアプリケーションサービスを複製し、アーキテクチャの「ハイブリッド性」をさらに高めることができます。前述の開発者は、ある環境で開発したアプリを別の環境に移行できるだけでなく、同一のBIG-IPトラフィックポリシー、セキュリティポリシー、構成、業界をリードするアプリケーションサービスをすべて含む、本番環境に対応したスタック全体を複製できるため、アプリケーションの市場投入までの時間を短縮できます。また、Azureの大半のサービスと同様に、Azure Resource Manager(ARM)もAzure Stackで利用できます。F5のエンジニアによる短期間の綿密なテストを経て、F5が幅広く提供するARMデプロイテンプレートをAzure Stackで利用できるようになります。現時点ではサポートされていませんが、これらのテンプレートはF5のGitHubリポジトリで確認できます。近い将来、Azure StackでさまざまなBIG-IP VEソリューションや構成を迅速かつ自動的に立ち上げられるようになります。
BIG-IP VEは、Azure Stackで当初最大3 Gbpsのスループット容量をサポートし、エンタープライズライセンス契約、年間サブスクリプション、または永続VEライセンスでご利用いただけます。
既存のAzureサブスクリプションがあり、Azure Marketplaceにアクセスできる場合は、MarketplaceからAzure Stack環境にVEイメージをすばやく簡単に配信できます。または、downloads.f5.comからイメージをダウンロードし、Azure Stackにコピーすることもできます。
AzureとAzure StackにおけるF5の詳細については、こちらのホワイトペーパーおよびソリューション概要をご覧ください。または、Azure MarketplaceでBIG-IP VEを今すぐご確認いただけます。
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