F5、AIアプリケーション開発の課題に対応するAIリファレンスアーキテクチャを拡充

F5エコシステム | 2025年7月14日

生成AIはビジネス環境を一変させ、業界を問わずイノベーションを加速し、新たな競争優位性をもたらしています。一方、この急速な進化に伴い、セキュリティ、スケーラビリティ、コスト効率、統合に関する複雑な課題も生じています。企業には、最先端であるだけでなく、設計段階からセキュアで、拡張性とレジリエンスを備えたAIアプリケーションの構築が求められます。こうした課題を踏まえ、F5は、企業によるエンタープライズAIアプリケーションの設計、導入、管理を支援するために、F5 AI Reference Architectureを開発しました。

AIアプリケーションの課題への対応

最新のAIアプリケーションを開発する際は、プロンプトインジェクション、モデルポイズニング、敵対的入力など、AI固有の脅威がもたらす特有のリスクだけに目を向けがちです。これらが企業にとって対処必須の重大な課題であることは確かですが、実際には、セキュリティとパフォーマンスに関するリスクの大半はAIに限ったものではありません。ITチームがすでに対応してきた、従来からあるアプリケーションデリバリとセキュリティの課題に起因しています。

F5は、エンタープライズシステムの安定稼働を支える基盤インフラである、アプリケーションセキュリティ、API保護、パフォーマンス最適化の分野をリードしています。これらの機能はAIアプリケーションにも同様に不可欠であり、コアアーキテクチャの拡張性と高負荷時のレジリエンスを確保し、AIによって急増する膨大なデータへのシームレスでセキュアなアクセスを実現します。

これらの要素への対応は第一歩にすぎません。企業は今、AIアプリを大規模に展開する際に特有の、次のような課題にも取り組む必要があります。

  • AIモデルをポイズニングから保護
  • 操作を防ぐための生成データ入力の検証
  • LLMとAIエージェントが関与する複雑なワークフローの保護
  • 一貫性のないパフォーマンス
  • データセキュリティに関する懸念
  • 高額なインフラコスト

F5のAI Reference Architectureは、こうした課題への対応を目指す組織に、明確で実践的なフレームワークを提供します。NetOps、SecOps、DevOpsの各チームが連携し、AIアプリケーションを大規模に展開する際の複雑さに対処できるよう、標準化された用語を提供します。この包括的なガイドでは、ワークフローをセキュリティ、トラフィック管理、プラットフォーム最適化に重点を置いた中核ブロックに分け、ハイブリッドマルチクラウド環境全体でAIワークロードを管理する際の課題を明確にします。

本日、F5 AI Reference Architectureのインタラクティブエクスペリエンスの最新版を、Accelerate AIの一環として公開します。Accelerate AIでは、F5が企業のAI導入の加速をどのように支援するかに1週間にわたって焦点を当てます。次世代のリファレンスアーキテクチャでは、チャットボットのようなアプリケーションを導入する場合でも、他のAIエージェントのようなダウンストリームサービスと連携する場合でも、データ取り込みからモデル推論まで、包括的なAIアーキテクチャのどこにF5およびパートナーのソリューションが位置付けられるかを示します。世界最大規模の企業に広く導入されているF5がどこで役割を果たすのかを明確にすることは、F5 Application Delivery and Security Platformが大規模なAIワークロードをどのように支援し、保護するかを知りたいお客さまからの重要な要望でした。

AIコンポーネントアーキテクチャ

AIコンポーネントアーキテクチャ

F5 AI Reference Architectureは、最先端のAIアプリケーションの提供に不可欠な、パフォーマンス、セキュリティ、運用上の重要な課題に対応します。アーキテクチャをご覧ください。

F5は、さまざまな方法で、お客さまによるこの本格的なアーキテクチャの実現を支援しています。その概要をご紹介します。

  1. トラフィック管理をエンドツーエンドで最適化
    WebおよびAPIのフロントドアから、データ取り込み、GPUクラスターへのイングレスに至るまで、AIパイプライン全体のデータフローを効率化し、極めて高い信頼性と低レイテンシのパフォーマンスを確保します。
  2. あらゆる段階でAIワークロードを保護
    ゼロトラストアーキテクチャ、API保護、データ漏えい防止などの高度なセキュリティ対策により、AIアプリケーション、API、モデルを保護し、新たな脅威を軽減します。
  3. インフラストラクチャの効率を最大化
    インテリジェントな負荷分散と効率的なリソース割り当てにより、運用コストを削減しながら、AIのトレーニング、推論、ファインチューニングでGPUの性能を最大限に引き出します。
  4. マルチクラウドAI接続を簡素化
    分散したデータソースとAI推論ワークフローをハイブリッド環境およびマルチクラウド環境全体でシームレスに接続し、パフォーマンスを損なうことなく、拡張性とコンプライアンスを確保します。
  5. 可観測性と制御を実現
    AIワークフロー、トラフィックの挙動、アプリケーション間のやり取りをリアルタイムで可視化し、組織による運用のプロアクティブな監視と最適化を支援します。
  6. エコシステムのイノベーションを促進
    新たなリスクへの対応には連携が必要であるとの認識から、F5は、主要なセキュリティベンダーやハイパースケールプロバイダーとテクノロジーパートナーシップを構築しています。このアプローチにより、企業は広範なアーキテクチャのギャップに対処しながら、急速に進化するAI環境で先手を打つことができます。

F5とともにイノベーションを推進

F5 AI Reference Architectureは、アプリケーションに内在する基本的なリスクと新たに出現するAI固有の脅威に対処し、企業がAIの取り組みを安全に拡張するためのツールです。適応性、拡張性、セキュリティを重視して設計されており、AIスーパーコンピューティングインフラストラクチャから自律型エージェントまで、あらゆる領域を網羅しています。F5は、数十年にわたるアプリケーションデリバリとセキュリティの専門知識を生かし、AIのビジネス上の可能性を最大限に引き出すために必要な技術基盤と信頼できるパートナーシップを提供します。

F5 AI Reference Architectureの詳細は、こちらからご覧ください。また、F5の最新のイノベーション、調査、インサイトを紹介するAccelerate AIもぜひご覧ください。

F5のAIへの取り組みは、これだけではありません。F5がAIアプリケーションのデリバリとセキュリティ確保を実現するさまざまな方法をご覧ください。

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