ペルシア門、紀元前330年
テルモピュライの隘路、紀元前480年
スターリング橋、西暦1297年
Equinix Cloud Exchange Fabric®、西暦2020年
歴史に大きな影響を与えた出来事において戦略的な役割を果たし、後世に名を残した場所は数多くあります。テルモピュライの隘路は、レオニダス王率いる名高い300人のスパルタ兵が、進軍するペルシャ軍を食い止めた場所として知られています。スターリング橋は、ウィリアム・ウォレスが率いたスコットランドの抵抗運動と、イングランド軍に対する鮮烈な勝利を象徴する場所として、人々の記憶に深く刻まれています。あまり知られていませんが、ペルシャ門では、アリオバルザネスとその軍勢がアレクサンドロス大王の進軍を丸1か月にわたって阻みました。目的の資源へ通じる単一のアクセスポイントを掌握することの戦略的優位性は、広く認識されています。
その利点は防御だけにとどまりません。侵入経路を慎重に管理することで、防御側の有効性も相乗的に高まります。したがって、こうした原則がデジタルセキュリティの分野で広く応用されているのも不思議ではありません。
以前から、多くの組織がアプリケーションやワークロードをパブリッククラウドに移行し、柔軟性や経済効率など、デジタルトランスフォーメーションのメリットを享受しています。しかし、オンプレミスのアプリケーションと同様に、クラウドアプリケーションにも、セキュリティ、負荷分散、高可用性などの高度なサービスが必要です。さらに、データセンターインフラストラクチャにクラウド環境を追加すると、管理の負担、コンプライアンスリスク、ポリシーの一貫性に関する問題が生じます。
現在、こうした課題への対応を検討する組織にとって、Equinix Cloud Exchange Fabric(ECX Fabric®)は有力な選択肢となる場所です。インターネットと主要なクラウドプロバイダーの大半をつなぐデジタルブリッジとして、Equinixは、主要なSaaS、ITサービスプロバイダー、パブリッククラウド全体で、アクセスを制御し、接続を保護し、アプリケーションを守るための戦略的な拠点を提供します。
しかし、適切な場所を選ぶだけでは十分ではありません。避けられない攻撃から保護するには、依然として防御策が必要です。アプリケーションやリソースの分散がますます多様化する中、セキュリティ担当者が課題に直面する大きな理由の1つがここにあります。ほぼすべての組織が複数のパブリッククラウドでアプリケーションを運用し、相当数のSaaSアプリケーションを利用しています。
アプリケーションとそのインフラストラクチャを防御し、保護するために必要な、あらゆるセキュリティサービスについて考えてみましょう。
- シングルサインオン(SSO)とクラウドフェデレーションによるアクセス制御
- 双方向Webアプリケーションファイアウォールサービスにより、消費者および企業のデータを保護し、不正利用を防止
- SSL Orchestrationとコンテンツ検査プライバシーを確保し、埋め込まれた悪意のあるデータから保護
- DDoS対策により、アプリケーションの可用性を維持
あらゆる場所でアプリケーションごとにこうした防御策を導入すると、ソリューションが乱立し、運用担当者の負担が増大します。新たな攻撃や脆弱性が次々と発見されるため、すべてに同じレベルのセキュリティを確保する作業を繰り返さなければなりません。より優れたアプローチは、トラフィックを単一のゲートに集約し、そこで複数のセキュリティサービスを展開して、すべてのクラウド環境にわたるすべてのアプリケーションを保護することです。
ECX FabricにBIG-IPプラットフォームを導入することで、複数のクラウド環境に展開されたアプリケーションの保護に必要なセキュリティサービスを導入、運用、管理するための戦略的な拠点を1か所に集約できます。すべてのトラフィックをこの戦略的な拠点に誘導することで、導入および保守するポリシー、運用および管理するサービス、防御するエントリポイントを削減できます。
マルチクラウド環境を採用する企業は、複雑さを軽減できるだけでなく、エンタープライズグレードのセキュリティを維持しながら、大幅なコスト削減とアプリケーションパフォーマンスの向上を実現できます。また、パブリッククラウドと社内のプライベートネットワーク間の出入口を1か所に集約できるため、ネットワークとアプリケーションのセキュリティを厳格に管理しやすくなります。

このタイプの導入で一般的に使用されるF5アプリケーションサービスには、次のものがあります。
- ローカルおよびグローバルトラフィック管理
- アクセス管理
- IDフェデレーション
- Advanced Web Application Firewall(WAF)
- DDoS対策
- SSLインスペクションとオーケストレーション
- テレメトリストリーミング
さらに、Equinixは、一部のF5アプリケーションサービスと密接に連携する「SmartKey™」というサービスを提供しています。Equinix SmartKeyは、サービスとして提供される専用ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)であり、安全な鍵管理および暗号化サービスを提供します。F5は、特に自社のセキュリティサービスと機能の最適化にこれを活用しています。

F5は、Equinixと連携し、さまざまなユースケースやセキュリティポリシーに対応する幅広いサービスを提供しています。
マルチクラウド環境では、企業は今後も、さまざまな場所にあるアプリケーションとデータを保護するという課題に直面します。BIG-IPプラットフォームとECX Fabricを組み合わせることで、マルチクラウドセキュリティの管理に伴うコストと複雑さを軽減しながら、攻撃者に対して戦略的に優位に立つことができます。
Equinix環境でF5ソリューションを活用することには、多くのメリットがあります。まだご覧になっていない方は、以下のリソースで詳細をご確認ください。
- Equinix Technology Alliance
- EquinixとF5:ハイブリッドクラウドセキュリティを掌握
- Equinixのクラウドゲートウェイでビジネス成果とアプリケーションエクスペリエンスを向上
- EquinixにおけるF5 SSLOによるセキュリティ成果の向上
- F5 Access ManagerとEquinixでマルチクラウドアプリケーションへのアクセスを一貫して制御
著者について

Lori MacVittieは、F5のOffice of the CTOに所属するDistinguished Engineer兼Chief Evangelistであり、アプリケーションデリバリ、自動化戦略、インフラストラクチャに関する深い専門知識を有しています。AIエージェントのガードレール策定、脆弱なマルチクラウドアーキテクチャの分析、スケーラブルなシステムの限界の検証など、複雑な事柄を明快にすることで知られています。アプリケーション開発、ITアーキテクチャ、ネットワークおよびシステム運用の分野で、30年以上にわたる業界経験を有しています。F5入社前は、受賞歴のあるテクノロジー編集者として活躍していました。 MacVittieはコンピューターサイエンスの修士号を取得しており、セキュリティ、クラウド、エンタープライズアーキテクチャにわたる分野で多数の著作を発表しています。また、テーブルトークゲームとビデオゲームをこよなく愛し、チーズについては遠慮なく強いこだわりを語ります。
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