アプリケーションサービスのトレンドの変遷:5年間を振り返る

F5エコシステム | 2019年1月15日

このたび、The 2019 State of Application Services レポートをご紹介できることを大変うれしく思います。アプリケーションサービスに関する業界初のレポートを発表してから、5年が経ちました。F5は、アプリケーションエコノミー、マルチクラウドアーキテクチャの台頭、デジタルトランスフォーメーションがもたらす変化の波を追い続けてきました。こうした業界の変化を受け、レポートの名称を従来のThe State of Application Deliveryから変更しました。可用性、セキュリティ、アイデンティティの各サービスは、従来のデータセンターネットワークの枠を越え、ITプロフェッショナルのエコシステム全体と、分散したマルチクラウドアプリケーションポートフォリオが求めるグローバル規模の要件に対応するようになりました。

今年の調査結果から、デジタル経済がお客さまを取り巻くあらゆるもの、とりわけアプリケーションの提供に使用するプロセスやシステムをどのように変えているかが明らかになりました。さらに、より身近なレベルでは、所属するチームや、今後10年間にわたって成長し続けるために必要となるスキルセットにも変化が及んでいます。

この5年間に見られた主な変化は次のとおりです。

アプリ主導の今日のデジタル経済に合わせて進化するアプリケーションサービス

組織が現在導入しているアプリケーションサービスは平均16種類で、2017年の14種類、2016年の11種類から増加しています。導入数は増えているものの、導入されている上位のアプリケーションサービスに変化はありません。2015年に導入数が多かった上位4つのアプリケーションサービスは、ネットワークファイアウォール、アンチウイルス、負荷分散、SSL VPNでした。今年も上位4つは同じで、順位がわずかに変動し、負荷分散が4位、SSL VPNが3位となっています。

上位の顔ぶれにはほとんど変化が見られませんが、アプリケーションサービスは、ある意味でファッションに似ています。ネットワークファイアウォールは、アイロンをかけたばかりの真新しい白いシャツや履き心地のよいジーンズのように、いつの時代も定番です。一方で、アプリケーションサービスもデジタル時代に対応する必要があります。通勤途中で見かける、個人用デバイスを整理して収納できるよう特別にデザインされたバックパックと同じです。アプリケーションサービスでは、IoTゲートウェイやイングレス制御などの新しいサービスがデジタル時代への対応を担い、SDNゲートウェイやAPIゲートウェイが再び注目を集めています。こうしたアプリケーションサービスはすべて、急増するコンテナ化されたマルチクラウド環境への導入を支えるために必要です。

新たなアプリケーションサービスの導入に加え、業界ではアプリケーションサービス導入の新たな波が始まったばかりです。お客さまが導入しているクラウドネイティブのアプリケーションサービスは平均でわずか2種類で、オンプレミスの14種類を大きく下回っています。これは、マルチクラウドアーキテクチャ全体でアプリケーションサービスの導入が急増する一歩手前にあることを示しています。

セキュリティサービスの導入が引き続き拡大

過去5年間で、先進的なお客さまは、アプリケーションとデータを保護するには複数のセキュリティサービスを組み合わせる必要があると認識するようになりました。ネットワークファイアウォールだけでは、件数、規模、継続時間が増大しているDDoS攻撃を防ぐには不十分です。また、攻撃の30%を占めるアプリケーションを標的とした攻撃にも十分に対処できません。こうした状況を受け、お客さまは以下を含む多様なセキュリティサービスの導入を拡大しています。

  • DDoS対策の導入率は、2015年の53%から67%に上昇
  • WAF保護の導入率は、2015年の56%から2019年には66%に上昇
  • 不正対策は大きく伸び、2015年の41%から今年は69%に上昇

デジタルトランスフォーメーションにおけるITの影響力の高まり

顧客中心で収益を生み出すアプリケーションに求められる急速な変化に対応するため、組織は、より深いインサイトの獲得、リリースサイクルの短縮、アプリケーションの可搬性を実現するテクノロジーの活用を拡大しています。5年前には、従来型IT組織の役割が業界で疑問視されていましたが、現在ではIT組織がクラウドを積極的に採用し、自動化に必要なスキルやツールセットに投資しています。ITがデジタル戦略において明確な役割を担っていることは、アプリケーションの配置先をIT部門が決定していると回答した割合が、前年の30%から42%に増加したことにも表れています。今後も変化のスピードは加速し続けると考えられます。回答者の約半数(48%)が、デジタルトランスフォーメーションによってリリースサイクルの短縮が必要になっていると回答しており、2018年の28%から20ポイント増加しています。

Lori MacVittieと私は、アプリケーションサービスの導入状況や利用方法について時間を割いてお聞かせくださった何千人もの皆さまのご協力なしには、こうした知見を得ることはできませんでした。心より感謝申し上げます。今後、アプリケーションサービスと、それらが支えるアプリケーションがデジタル経済の基盤に深く組み込まれていくことで、豊富な機会が生まれると考えています。

詳しくは、@f5networksまたはハッシュタグ#AppServicesを使って会話にご参加ください。

F5の「2019年版アプリケーションサービスの現状」レポートを入手するには、こちらにアクセスしてください。https://www.f5.com/state-of-application-services-report/download-form

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タグ: 2019

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