この半年間に自動車、洗濯機、ノートパソコンなどを買おうとした人は、世界的な半導体不足により、消費者向け製品のリード タイムが軒並み長くなっていることをご存知でしょう。そして、ITの世界も(F5の製品を含めて)残念ながらその影響を免れることはありません。
F5のCEOであるFrançois Locoh-Donouは、2022年度第1四半期の収支報告で発表したように、iSeriesプラットフォームに対する顧客需要に応えるF5の能力が2022年9月まで制限される見込みであるとアナリストに伝えています。しかし、サプライ チェーンの課題によって、近い将来にお客様のアプリケーション導入やセキュリティ計画が必ずしも制限されるとは限りません。
現在、iSeriesアプライアンスのサプライヤからのハードウェア コンポーネントのリード タイムが長くなっていますが、ミッションクリティカルなアプリケーションを実行するためのBIG-IPサービスの導入に関しては、選択肢が用意されています。初期の選択肢は次のとおりです。
サプライ チェーン不足はITの世界を揺るがし続けています。お客様は、計画していたハードウェア更新を保留にしたり、クラウドへの移行を加速させたりしていることでしょう。F5としては、お客様がビジネスにおけるこうした変化に対応し、サプライ チェーンの課題に迅速かつ柔軟に適応できるよう支援します。当社は今月の初め、組織のニーズに応じて、お客様がBIG-IPサービスを仮想フォーム ファクタまたはrSeriesやVELOSなどの次世代アプライアンス シリーズにどのようにして移行できるかについて説明しました。本日は、BIG-IPサービスをiSeriesアプライアンスから次世代プラットフォームまたは仮想エディションに容易に移行する方法について説明します。
F5では、既存のBIG-IP構成を新しいプラットフォームに移行するためのプロセスのサポート準備が整っています。そこで、新しいF5 Journeys Migration Utilityの出番です。
F5 Journeys Migration Utilityは、F5のお客様がBIG-IP構成を新しいF5アプライアンスに移行する際に役立つように設計されたツールです。Journeysは、新しいBIG-IPバージョンやVE、rSeries、VELOSなどのF5プラットフォームと互換性があるようにBIG-IP構成を変更しながら、移行プロセスを合理化および自動化するように設計されています。このツールは、移行プロセス中に競合を自動的に識別して解決するため、お客様が競合を解決する必要はありません。F5 Journeys Migration Utilityは、移行手順の多くを自動化することで、より迅速かつ効率的な移行プロセスを促進します。
F5 Journeys Migration Utilityでは、2種類の移行を実行することができます。
どちらの種類の移行を実行する場合でも、BIG-IPのバージョン間(15.1から16.1など)およびF5アプライアンス間(iSeriesアプライアンスからrSeriesアプライアンスなど)で構成を移行することができます。
移行プロセス中に追加のサポートが必要な場合は、F5のエンジニアリング分野の専門家チームであるJourneys Labとの連携をご検討ください。このチームは、移行プロセス中に発生する問題のトラブルシューティング、検証、修正を支援します。Journeys Labは、テクニカル サポートのPremium Plusに含まれています。
F5 Journeysは、定期的なハードウェア更新の一環としてF5プラットフォームをアップグレードする場合でも、iSeriesのリードタイムが長くなったためにプラットフォームを切り替える場合でも、お客様が利用している既存のBIG-IPサービスをプラットフォーム間およびBIG-IPバージョン間で移行するプロセスをご案内します。
F5 Journeysの仕組みの詳細については、Agilityの「Journeys (Part 1): The Importance of Keeping Your BIG-IP Fleet Up-To-Date」および「Journeys (Part 2): F5’s Tips, Tricks & Tools to Help You Keep Your BIG-IP Fleet Up-to-Date」を参照してください。詳細については、ツールのGitHubリポジトリにアクセスするか、F5の販売担当員までお問い合わせのうえ、F5 JourneysがBIG-IP構成をrSeriesやVELOSなどの次世代アプライアンスまたはBIG-IP Virtual Editionに移行するのにどのように役立つかをご確認ください。