F5 Accelerate AIから得られた5つの重要ポイント

F5エコシステム | 2025年7月18日

AIによってアプリケーションの構築、展開、セキュリティ確保のあり方が変わる中、F5はその最前線で、組織がAIを活用する世界に備えられるよう支援しています。

今週、F5は「Accelerate AI」と題し、組織がAIを活用する未来へと歩みを進める中で、準備が整っているとは何を意味するのかを詳しくご紹介しました。この1週間、日ごとに異なるテーマを取り上げ、企業がAIアプリケーションのセキュリティ確保、接続、拡張において直面する課題について考察しました。また、お客さまがAI時代に成長できるよう支援するため、業界をリードするイノベーションの一部をF5 Application Delivery and Security Platform(ADSP)に組み込んでいることもご紹介しました。

“今週の発表では、AIがもたらす世界でF5がお客さまの成功を加速する、最先端のイノベーションの一部をご紹介します。”

Accelerate AIの閉幕にあたり、5つのポイントをご紹介します。

1. AI活用に向けた準備は、適切な基盤を整えることから始まります。

F5が新たに発表した調査によると、組織のAI対応準備は、自らが考えているほど進んでいません。F5のAI Readiness Indexで「準備が高度に整っている」領域に該当した組織はわずか2%で、21%は準備レベルが低いことが明らかになりました。大多数の企業(77%)は、その中間にとどまっています。ほとんどの企業は、少なくとも1つの生成AIプロジェクトを導入し、エージェント型AIの活用を検討しています。しかし、F5 Distinguished EngineerのLori MacVittieは、F5の調査結果に関するブログ記事で、企業は「線路を敷き始めたものの、機関車はまだ十分な速度で走っていない」と述べています。

お客さまがより万全に準備できるよう、今週、成功に必要なセキュアで運用上のレジリエンスに優れたAIアプリケーションの開発に向けて、更新版の「F5 AI Reference Architecture」を発表しました。この包括的なアーキテクチャは、セキュリティ、トラフィック管理、プラットフォーム最適化に関するガイダンスを提供し、AIアプリケーションを大規模に展開するための明確で実践的なフレームワークを提示します。

2. シンプルさとスピードの実現には、AIを活用したテクノロジーが不可欠

AI時代に競争力を維持するには、企業は効率を高め、プロセスを合理化し、意思決定の迅速性と精度を向上させる必要があります。F5は、F5 Application Delivery and Security PlatformにAI機能を組み込むことで、こうした取り組みを支援してきました。F5は、F5 AI Data Fabricを開発しました。これは、F5のポートフォリオ全体でAI導入を加速するために設計された、拡張性の高いインフラストラクチャです。F5 AI Data Fabricの成果の1つがAI Assistantであり、F5 ADSPの主要な3つの製品ファミリーに組み込まれています。今週、F5は、これらのAI AssistantをF5 Application Delivery and Security Platform全体で単一のF5 AI Assistantに統合することを発表しました。これにより、企業はハイブリッドマルチクラウド環境の複雑さを軽減しながら、利用可能な豊富な情報を活用できるようになります。

また、AI AssistantがiRulesコードを生成できるようになったことも発表しました。これにより、F5 BIG-IPユーザーは、これまで手作業で開発していたiRulesスクリプトを自動的に作成し、最適化できます。BIG-IPのお客さまの85%が、アプリケーションデリバリとセキュリティ環境のカスタマイズにiRulesを使用しているため、大幅な時間短縮につながります。iRulesコード生成は、手作業のプロセスを不要にするだけでなく、チームによる効率性、拡張性、イノベーションの向上を後押しします。

3. 生き残るには、増大するセキュリティリスクの先を行く必要があります。

AIシステムが推論、学習し、十分な情報に基づいて意思決定を行うには、膨大な量の高品質なデータが必要です。しかし、そのすべてを保護することはますます複雑になっています。現在、機密データは暗号化されたチャネルを介してAIモデル、API、アプリ間を動的に移動しており、従来のツールでは制御はおろか、可視化すらできない領域が生じています。同時に、コンプライアンス要件や規制により、リアルタイム監査に加え、データへのアクセスと移動をきめ細かく制御し、継続的に監視することが求められています。

今週、こうした課題への対応を支援するため、F5 ADSPに追加予定の新機能を発表しました。今回追加するのは、F5 AI Gatewayのデータ漏えい検知・防止機能です。F5 AI Gatewayは、クライアントと大規模言語モデル間のトラフィックを管理、保護、ルーティングするソリューションです。この機能により、AI Gatewayは推論時に、個人を特定できる情報、財務データ、医療記録などの機密コンテンツを検査できるようになります。組織は、コンテンツがモデルに到達する前、または環境外に出る前に、ポリシーに基づいてログへの記録、秘匿化、ブロックのいずれかを選択できます。

また、企業において、シャドーAI(従業員がIT部門の承認を得ずにAIツールを広範に使用すること)が、特に危険なセキュリティリスクの1つとして水面下で深刻化している状況についても取り上げました。さらに、今後数か月以内に、このリスクを包括的に軽減するための強力な新機能を提供する予定であることもお伝えしました。特に、暗号化されたチャネル(ほとんどのAI APIおよびSaaSプラットフォームで標準的に使用)を介したAIツールの不正使用への対策に重点を置いています。

最後に、F5 Distributed Cloud Bot Defenseが、エージェント型AIなどのAIベースのメカニズムの台頭によって生じる潜在的な脅威からの保護にどのように役立つかについて説明しました。これらは、AI主導の脅威によって攻撃対象領域が拡大する中、セキュリティリスクを軽減するためにF5が迅速にイノベーションを進めている事例の一部にすぎません。

4. 真のアジリティを実現するには、AIワークロードを容易にオーケストレーションし、スケーリングできることが必要です。

組織にとっては、AIワークフローのオーケストレーションとスケーリングも課題です。業務にAIを取り入れるには、AIシステムを連携させて管理する方法が必要です。また、増え続けるワークフローを、パフォーマンスを低下させることなく大規模に処理できるようにする必要もあります。

こうした課題の解決に向けてお客さまと取り組む中で、F5は統合AIコネクティビティに関するビジョンを提示しました。そこでは、極めて複雑なハイブリッドマルチクラウド環境全体にAIワークロードを分散する企業が、運用を効率化し、セキュリティを強化し、必要な俊敏性を確保するために、包括的なアプローチが必要な理由を説明しています。

今週、F5は、MinIOとの戦略的パートナーシップの拡大も発表しました。高性能なS3互換オブジェクトストレージのリーダーであるMinIOとの連携により、組織がAIアプリケーションやデータ集約型アプリケーションを大規模に管理、転送、保護する方法の改善を目指します。MinIOとのパートナーシップは、AIを活用する世界で成功を後押しする、統合された最先端ソリューションの提供を目的に拡大を続けるコラボレーションの最新事例です。

5. 包括的なプラットフォームアプローチが、目標達成への道を開きます。

今日のダイナミックなAI主導の環境で競争力を維持するために必要なセキュリティ、拡張性、俊敏性を実現するには、組織は適切な基盤を整備する必要があります。

相互に連携していないツール、ポリシー、コンソールが複雑に入り組む環境で運用を続けることは、もはや現実的ではありません。AI主導の環境がますます分散化・複雑化する中、運用を簡素化するには統合的なアプローチが必要です。F5は、業界をリードするアプリケーションデリバリおよびセキュリティプラットフォームによって、このニーズに応えます。

今週の発表では、AIがもたらす世界でF5がお客さまの成功を加速するなか、最先端のイノベーションの一部に焦点を当てています。しかし、これはまだ始まりにすぎません。

今後数週間から数か月にわたり、F5 Application Delivery and Security Platformをさらに進化させ、より多くの情報をお届けしていきます。どうぞご期待ください。まずは、今週発表したすべてのニュースの詳細を、F5の「Accelerate AI」Webページ」でぜひご覧ください。

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タグ: 2025

著者について

Shawn Wormke
Shawn Wormkeバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー | F5 NGINX

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