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2022年版アプリケーション戦略状況:アプリケーションとデータに拡大するエッジ ワークロード

Lori MacVittie サムネール
Lori MacVittie
Published June 01, 2022


エッジは当初、曖昧な誇大広告とともに取り上げられたために、過剰に扱われ続けています。エッジに何ができるかという認識が成熟するにつれて、エッジの形が見え始めてきました。

そして、この認識は急速に成熟しつつあり、エッジを、今日のデジタル ビジネスの主要な懸念事項であるパフォーマンスに対応できるアプリケーション配信プラットフォームと見なす方向に大きくシフトしています。

デジタル サービス(アプリケーションやAPI)とレイテンシの影響を受けやすいサービスのどちらのパフォーマンス向上もサポートする新たなエッジの利用を、かなりの数の組織が目標としていることは間違いありません。

ユースケースの優先順位のトップは、直接的なパフォーマンスではなく、むしろパフォーマンスの問題の重要な原因である、データの収集、処理、分析です。

エッジのユースケース

データ関連のワークロードをエッジに展開することは、静的なコンテンツを削除したり、セキュリティ サービスを立ち上げたりするほど簡単なことではありません。また、Webフロントエンドのようなデジタル エクスペリエンスをサポートするアプリケーションのワークロードを展開することも簡単ではありません。いずれも、従来のエッジ(CDN)プラットフォームでは実現できなかった、より堅牢なプラットフォームが必要です。

これらのプラットフォームはまだ初期段階ですが、市場では明らかに需要があります。

回答者がエッジでの展開を計画しているワークロード

回答者の4分の3以上が、データとアプリケーションの分散ワークロードをエッジに展開することを計画しています。これらのワークロードの開発、展開、運用をサポートできるプラットフォームがなければ、この計画は実現しません。

こうしたプラットフォームが求められる理由は、ユーザーが人間、機械、ソフトウェアのいずれであっても、そのユーザーとの近接性を活用した新しいアプリケーション パターンをエッジが導入しているためです。実際には、このようなパターンもコアやクラウドへのワークロードの展開に依存していることが、事態をさらに難しくしています。

新しいパターンの出現

エッジ アプリケーション パターンの特徴は、やり取りのパターンだけでなく、データの流れや制御にも着目していることです。その意味で、これらはIT(情報技術)とOT(運用技術)の両方の要件を組み込んだ最初のアプリケーション パターンであると言えます。

例えば、アプリケーション アーキテクチャにおけるデータという言葉は通常、ビジネス関連のデータを指します。顧客情報、製品カタログ、さらには注文/請求履歴などです。しかし、テクノロジーがエッジまで拡大すると、運用データがアーキテクチャのコンポートネントになります。例えば、設定やポリシーを独自のデータ構造としてアーキテクチャの決定に組み込まなければなりません。

ここでますます重要になるデータのカテゴリがテレメトリです。これはシステム、プラットフォーム、デバイス、アプリケーションで生成される、それらの状態についてのデータです。これには、ステータス、エラー、パフォーマンス、その他の操作の詳細が含まれます。

ただし、お気づきのように、エッジで計画されているアプリケーションとデータのワークロードは、デジタル サービスを市場に提供するために必要なワークロードの一部に過ぎません。デジタル サービスのかなりの部分を支えているのは、アカウント管理、注文処理、支払い方法、法的契約などのさまざまな機能を提供する、従来のアプリケーションと最新のアプリケーションのワークロードです。これらのワークロードは「エッジ」ワークロードとは見なされず、コア環境かクラウド環境にとどまることになります

コア、クラウド、エッジの各プラットフォームにまたがるアプリケーションの現実が、エッジとサイト リライアビリティ エンジニアリング(SRE)の興味深い関係を説明してくれるかもしれません。SREの実践は、提供の効率、速度、規模を改善する、よりクラウドに似た運用と強い相関関係にあります。エッジ プラットフォームは、このような運用をサポートする能力においてクラウドに似た機能を備えている必要があります。当社の調査によると、SREとエッジには相関関係が見られ、SREを導入することで、組織はエッジ コンピューティングによるメリットを獲得できる「準備が整った状態」になることを示しています。

エッジとSREの実践

あらゆる兆候がEdge 2.0プラットフォームの必要性を示唆

それがエッジで計画しているワークロードであれ、新しいアプリケーション パターンを生み出すデータの流れであれ、あらゆる兆候が、アプリケーションとデータの分散機能に焦点を当てたEdge 2.0プラットフォームの必要性を示唆しています。

インフラストラクチャとネットワーク リソースのソフトウェア定義の弾力性を備えているという点で、このプラットフォームはクラウドに似ています。また、アプリケーション指向であり、アプリケーション ライフサイクル全体でツールセットと完全に統合されています。さらに、分散型セキュリティと、データ処理および分析機能をサポートしています。運用エクスペリエンスに配慮し、SREが必要とする観測性を備え、自動化と統合コントロール プレーンによる提供の自動化と最適化を実現します。

そのプラットフォームはまだ存在しませんが、今年のデータは、その出現を促す需要を示しています。

Edge 2.0の時代へようこそ!


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